
久しぶりに安全地帯さんの2010年のライブを聴きました。
“完全復活”コンサートツアー2010 Special at 日本武道館~Starts & Hits~「またね…。」
数曲を除いて、基本的に同期(シーケンス)を使っていない、バンドだけによる演奏がとっても生々しく、
決められたクリックによるテンポではなく、バンドメンバーのリズム、その多くは田中さんのリズムで曲が始まり、
そこからバンドがうねっていく様が、すごくかっこよく、今聞くと、逆にとっても新鮮でした。
収録時、喉の調子そのものは絶好調ではなかったもしれませんが、玉置さんの絶叫にも似た歌唱には心を揺さぶられます。
そして、そんな厳しい状況であっても、すさまじいピッチとリズムのキープ力で、曲を引っ張っていく様は、本当に凄い方なのだと改めて感嘆しかありません。
「手負いの熊だな」なんて笑っておられたことがありましたが、それでも、とても常人が太刀打ちできるレベルではない、とてつもないパワーで音楽を作っておられたのだと、ただただ驚くばかりです。
「ひとりぼっちのエール」の後半、バンドの生演奏に乗せてのメンバー紹介のパート。
メンバー一人一人の名前を、ゆっくりと、呼ぶ、ではなく、まさに”叫んでいく玉置さん。
こんな鬼気迫るともいえるメンバー紹介、後にも先にも、聞いたことが無いように思います。
本当に凄いです。
(それにこたえる田中さんの声も聞けて、またちょっとじわっと来てしまいましたが・・・。)
個人的なことですが、僕のハモンド「海月」は、この2010年のツアーラストの武道館公演に間に合うように作ってもらったものでした。
記事内の一連の海月の写真も、この「またね」の武道館公演時のものです。
そして、安全地帯さんでは、それから何度もステージを共にさせて頂きましたが、海月で演奏したのは2010年のこの2本の武道館公演と、正確にはその直前にございました富山公演だけなのです。
この後、海月をまたステージに上げることができたのは、
ここから11年後、昨年2021年のB’zさんのUNITE#01公演、そして、今年2022年のHighwayXツアーということになります。
でもね、やっぱり、2010年の時点で、当たり前ですが、しっかりと海月の音がしているのです。
本物のトーンホイールで作られた、ヴィンテージハモンドのサウンドなのです。
「マスカレード」とか「熱視線」とかで聴こえてくるオルガンのサウンドは、まさに、海月の音でした。
本当に10年振り以上に聞いたのもあって、ちょっとびっくりしてしまいました。
そして、嬉しくもありました。
我ながら言うのもお恥ずかしいですが、やっぱりトーンホイールが回っているオルガンのサウンドは段違いに違います。素晴らしいです。
そして、それから、安全地帯さんの過去のアルバムが順番に再生していきました。
田中さんの安全地帯さんでのドラムプレイを、もう一度全部聞いておきたくて。
今夜、大好きな三枚目を聴き終えたところです。
ここからも沢山ありますものね。
まだしばらくは、続きそうです。
ではー。