アレシスというアメリカの電子楽器メーカーが1990年前後に出した、
nanoverb(ナノバーブ)というリバーブです。
厚見さんがお使いだったこともり、購入したのが最初でした。
その後、年月が経ち、厚見さんに僕の機材を見て頂いたときに「あれ!川村ちゃんもNanoverb使ってるの?やっぱりこれだよねー!」と言って頂いたたことがありますが、
いえいえ、こっそり真似をして購入していたたのでした。そんなのばっかりですよ。ミニモーグしかり、ハモンド、レスリーしかり。
シンセ類だって、大抵は厚見さんが「これ良いよ」と言ったものを「では!」と買ってきたのです。
Triton Extremeしかり、ヤマハのXSだってそうです(どちらも複数台持っています。無くなってはこまるので)。
そんなこんなで、もうご想像がつくかと思いますが、・・・このNanoverbも、先日購入したこちらで5台目くらいになると思います。
また、超美品(なんとオリジナルの箱入り!)がやってきてくれました
。
なぜこの頃のシンセや楽器類を買いあさることになっているかと言いますと、やはり楽器メーカーに力があった時代なのですよ。
端的に言えば、楽器が、売れていたのですね。市場規模が、今の何十倍もあったのです。
ちょうど、デジタルシンセ、デジタルエフェクターなどが登場して、さらにはサンプラーやPCMの登場で、音楽業界が大きくガラッと変わったあの頃。
新しいメーカーも沢山出現し(アレシスもその一つですね)、古いメーカーも、負けじと新しい楽器の開発にとても力を入れていた頃なのです。
ですので、勿論、有象無象の楽器が出現しましたが、中には、このNanoverbや先日ご紹介したSDE-2000のように、後世に残る、そして、それ以降越えられないほど素晴らしい名機も多数登場したのです。
小さな躯体、シンプルなデザインにして、空間の広がり、奥行き、リバーブのテールの質感はさすが当時、音楽業界が乗りに乗っていた、アメリカ製。
オルガン、モーグ、テルミン、あらゆる楽器との相性も常に素晴らしく心地よいのです。
というわけで、楽器同様に手放せないエフェクターなのです。
一つだけ難点があるとしますと、オン/オフのスイッチが無い事ですね。
電源アダプターを抜かないと電源が切れない。
それゆえ、アダプターの抜き差しの回数が多くなるので、どうしてもそこがダメになりやすいのですよね
。
ですので、スイッチ付きのケーブルなりタップを使うのが吉でございます
。
ではー。