「怪盗グルー」や「ミニオン」など、数々の人気アニメを生み出したアニメーションスタ
ジオのイルミネーションが、ドクター・スースの名作絵本に登場するアメリカの国民的
キャラクター「グリンチ」を、新たに現代蘇らせてアニメ映画化した作品です。
幼い頃はつぶらな瞳で愛らしかったのですが、成長してすっかりひねくれてしまったグ
リンチ。洞窟の中で暮らす彼は、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、
山麓の村人たちに意地悪ばかりして楽しんでいました。いつも不機嫌で孤独なグリン
チは、村人たちが大好きな「クリスマス」を盗んでしまおうと思いつき、愛犬マックスとと
もに大計画を画策しますが・・・。
オリジナル版ではベネディクト・カンバーバッチ、日本語吹替え版では大泉洋がグリン
チの声を担当しています。
この会社が作りだした「ミニオン」など大好きなので期待して見ました。クリスマスの盗
み方など愉快な場面もあるのですが、全体的にはお話に独創的なものが足りないこと、
子供は喜ぶでしょうが全体的に大人向きとは言えないし、愛犬マックスの可愛さに比べ
てグリンチはひねくれていても憎めない設定とは言えないし、村の人々の人物造形がい
ま一つなどから、私はお薦めしたい一歩手前というのが正直な感想です。