映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「グリンチ」

2018年12月20日 | 日記

  

    「怪盗グルー」や「ミニオン」など、数々の人気アニメを生み出したアニメーションスタ
    ジオのイルミネーションが、ドクター・スースの名作絵本に登場するアメリカの国民的
    キャラクター「グリンチ」を、新たに現代蘇らせてアニメ映画化した作品です。
    幼い頃はつぶらな瞳で愛らしかったのですが、成長してすっかりひねくれてしまったグ
    リンチ。洞窟の中で暮らす彼は、愛犬マックスの献身的な愛にもぶっきらぼうに対応し、
    山麓の村人たちに意地悪ばかりして楽しんでいました。いつも不機嫌で孤独なグリン
    チは、村人たちが大好きな「クリスマス」を盗んでしまおうと思いつき、愛犬マックスとと
    もに大計画を画策しますが・・・。
    オリジナル版ではベネディクト・カンバーバッチ、日本語吹替え版では大泉洋がグリン
    チの声を担当しています。

    この会社が作りだした「ミニオン」など大好きなので期待して見ました。クリスマスの盗
    み方など愉快な場面もあるのですが、全体的にはお話に独創的なものが足りないこと、
    子供は喜ぶでしょうが全体的に大人向きとは言えないし、愛犬マックスの可愛さに比べ
    てグリンチはひねくれていても憎めない設定とは言えないし、村の人々の人物造形がい
    ま一つなどから、私はお薦めしたい一歩手前というのが正直な感想です。



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映画 「ウスケボーイズ」

2018年12月18日 | 日記

    

    日本のワインを世界レベルにまで引き上げたワインコンサルタント・麻井宇介の思想を
    受け継いだ若者たちの姿を描き、第16回小学館ノンフィクション大賞を受賞した河合香
    織の「ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち」を映画化したものです。
    ワインを楽しみながら語り合っていた岡村ら「ワイン友の会」のメンバーは、フランスと日
    本のワインでブラインドのテイスティング会を開催します。日本のぶどうで作られたワイン
    がフランスワインよりおいしいはずがないという先入観で岡村たちはテイスティングに臨
    みますが、彼らの予想は大外れ。そこで岡村たちは麻井宇介が生んだワイン「桔梗ヶ原
    メルロー」の存在を知り、常識を覆すワイン作りに没頭して行きます・・・。
    監督は「大河巡る ~生まれ変わっても忘れない~」の柿崎ゆうじ。渡辺大、安達祐実、橋爪
    功、和泉元彌、伊藤つかさらが出演しています。

    全体が地味ですが、真面目に撮っているしカメラが中々いいです。しかし私的に言うと少
    しばかり自己満足のキライがします。残念なことに映画は話題になった原作の表面を一
    部削り取ったような感じで、肝心な動機や苦難話が飛んでいて作品に厚みがありません。
    もっと時間を費やすなり、脚本を練るべきだったと思います。海外で賞を獲ったそうですが、
    お金を払って見に来るお客さんがどれだけいるのか、余計なことですが心配です。




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大映宣伝部 (52) 昭和31年正月の映画館風景

2018年12月17日 | 日記

   

    早くも正月が近づいています。私も人並みに不用品はバッサリ捨てようといざ構える
    のですが、実際には中々捨てられなくて、家内が生きていたらまたまた叱られたこと
    でしょう。
    それでも資料の整理だけはちゃんとやりまして、出てきたのはお正月の映画館前の
    風景。よく見ると面白いのでアップさせていただきました。
    看板の文字に1956年の新春に放つ・・・とありますので、昭和31年の北九州は小倉
    大映前の風景です。まだテレビがあまり普及していない頃で、お休みは映画を見るの
    が一番の楽しみだった時代の一コマ。この人波がどっと映画館に入ってくるのですか
    ら、今では想像がつかないくらいの映画界事情ですね。

   (PS)
    今日が亡くなった妻の四十九日で、福岡県粕屋郡篠栗町の南蔵院にて位牌開眼、納
    骨、四十九日の法要を行いました。私も出来るだけ気持ちを切り替えて元気になるつ
    もりです。

   

   

   

   





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映画 「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの-出発」

2018年12月14日 | 日記

    

    島根が舞台の第一作、富山が舞台の第二作に続く7年ぶりの「RAILWAYS」シリーズ作
    品で、地方のローカル線を舞台に鉄道にまつわる人々の人生をつづったヒューマンドラ
    マです。今回は鹿児島~熊本を結ぶ「肥後おれんじ鉄道」が舞台で、有村架純が鉄道の
    運転士を目指すシングルマザーの女性を演じています。
    夫を突然亡くした奥薗晶は、残された夫の連れ子を抱え、夫の故郷である鹿児島県に住
    む義父・節夫に会いに行きます。鉄道の運転士で、妻に先立たれて1人で暮らす節夫は、
    長い間疎遠だった息子の死、さらに初めて会う息子の嫁、そして孫の存在に困惑。しかし、
    行くあてがないという2人を鹿児島の家に住まわすことを認め、3人の共同生活がスタート
    しますが、生活のため仕事を探していた晶は、節夫と同じ肥薩おれんじ鉄道の運転士試
    験を受けることを決意・・・。
    晶役を有村架純、義父の節夫役を國村隼がそれぞれ演じ、青木崇高、桜庭ななみ、木下
    ほうからが脇を固めています。監督・脚本は「バースデーカード」「旅立ちの島唄 十五の
    春」の吉田康弘。

    いいお話で後味もいいのでまず褒めたいと思います。もっといい作品になったとも思える
    のは、前回書いた「人魚の眠る家」同じように、もっと脚本の段階から練っていたらさらに
    上質な作品になっただろうの気がします。現在と過去の処理があまり上手くないのは、脚
    本家と監督のせいでしょう。最近は脚本の不備を指摘したい作品が多く、このあたりが映
    画界として一番の改善点だと私は思っています。




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映画 「人魚の眠る家」

2018年12月13日 | 日記

       

    東野圭吾の同名ベストセラーを映画化したヒューマンミステリーとも言うべき作品で、愛
    する娘の悲劇に直面し、究極の選択を迫られた両親の苦悩を描き出す内容となってい
    ます。
    2人の子どもを持つ播磨薫子と夫・和昌は別居中で、娘の小学校受験が終わったら離
    婚することになっていました。そんなある日、娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明の状
    態に陥入ります。回復の見込みがないと診断され、深く眠り続ける娘を前に、薫子と和
    昌はある決断を下しますが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせて行き・・・。
    篠原涼子と西島秀俊が夫婦役で映画初共演し、監督は「天空の蜂」などを撮った堤幸彦
    です。

    原作がいいし、大きな社会問題を含んでいるので、もっと問題作として取り上げられても
    良かったと思います。社会問題作と篠原涼子熱演の母物の中間ぐらいの出来であり、佳
    作になるものなのに寸足らずでとても残念です。
    足を引っ張った一番の原因は脚本で、特に現在と過去の往復が不味いし、それをカバー
    する監督の力量が不足でもあります。映画の狙いもピンボケだし、それぞれの人物の深
    堀りが出来ていないので、作品が軽くなってしまいました。




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