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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「池島譚歌」 (いけしまたんか)

2013年06月28日 | 日記

   

     「池島譚歌」は九州・長崎県での物語で、ほとんどが現地ロケで撮影されたと
     あって、地元の新聞などでは特集を組んでいましたし、映画のクライマックスで
     は、炭鉱繁栄時代の石炭を運搬するレールと貨車をイメージして、レール移動
     撮影1kmに挑戦してギネス世界記録TMを目指すことなどが話題として取り上
     げられていました。

     そんなことで私も事前に知ってはいたのですが、もう一つ食指が湧かずパスす
     るつもりでした。
     ところがある所で荻野監督と遭遇して少しお話したことと、「私はもと大映監督
     弓削太郎氏(故人)の甥です」と名乗られては見ない訳には行かず見て来ました。

     物語の舞台は、全盛期には8000人が暮らした炭鉱の島・長崎市池島です。
     現在は約300人しかいないこの島で、少年と島を出たまま帰ってこない母親との
     絆を描いたドラマです。
     ある日、少年はランドセルの中から小さな石炭を見つけますが、石炭は「命の石」
     と言っていた母の言葉がよぎり、これは母からのメッセージに違いないと思い込
     みます。
     仲良し4人組の少年少女が、母が帰っているかも知れない・・・と、島の立ち入り
     禁止地域に入り込んで行きます・・・。

     主役の少年をはじめ、オーディションで選ばれた長崎県内の小中学生たち4名で
     すが、大体子役って上手すぎるのも嫌ですが、この作品の子役たちの下手さには
     閉口です。
     と、子役たちを槍玉に上げる前にお話のつまらなさ、脚本と演出の稚拙さが目立
     ち過ぎます。
     低予算で映画を製作したいという意欲は感じられますが、まともなのは撮影ぐら
     いで、上述のように取り得はほとんどありません。

     話題になっていた1000mのレール撮影も、ギネス記録を単に狙っただけで、内容
     的に必然性を感じません。
     主人公が成人して映画監督になり、想いを込めて1000m歩くシーンですが、本人
     はしゃべらず、ナレーションで自分の生い立ちや、将来を語って行くシーンです。
     映画なんですから、こんな重要な場面はちゃんとした映像表現をしてもらいたいも
     のでした。

     私が見た時の観客は3人でしたが、この出来では料金は頂けない作品と思います。
     もう少し勉強して映画を撮って欲しいです。

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