本日も映画の感想2本立ですが、旅行での遅れをほぼ追いついた感じです。
旅行の疲れも取れましたので、またしっかり書きたいと思っています。
まず「くろねこルーシー」です。
黒猫を飼い始めたことで事態が好転してく男の姿を描いたTVドラマ「くろねこ
ルーシー」の劇場版最新作です。
ドラマ版主人公・鴨志田陽の父親を主人公に、妻子に見放されたダメ占い師
が、2匹の幼い黒猫に励まされ、前向きになっていく姿を描いて行きます。
迷信を信じ、縁起を担いでばかりいる気の小さい占い師・鴨志田賢(塚地武雅)
は、妻の幸子(安めぐみ)と5歳の息子と別居し、わびしい一人暮らしを送ってい
ました。
そんなある日、鴨志田の前にルーシーという名の黒猫が現れ、2匹の子猫を置
き去りに。
仕方なく子猫の世話をすることになった鴨志田でしたが、この時から不思議な
出来事が起こり始めて……。
監督は「ねこタクシー」の亀井享。主演は「ドランクドラゴン」の塚地武雅に安め
ぐみ、濱田マリなどがでています。
塚地武雅は'06に「間宮兄弟」で日本アカデミー賞新人賞を取っていますが、今
回は特に上手いというより普通の出来でしょう。でも他の俳優さんが揃って下
手なのが気になります。
題材が面白いので、もうひと工夫すれば良かったのにと思いますが、演出が冴
えないのと、低予算で製作した見本みたいな映画の出来で、これだと映画では
なく最初からテレビでやればいいのにと感じました。
最初と最後の挿話・シーンは不要で、こんな調子ですから全体が長過ぎてダラ
ダラしているのです。
(10/10 キャナルシティ 5日目 9:30の回 9人)
次はフランス映画で「わたしたちの宣戦布告」です。
かつて実生活でパートナー関係にあった監督・脚本・主演のバレリー・ドンゼッリ
と、共同脚本・主演のジェレミー・エルカイムが、二人とその子どもに起こった実話
にもとづき描いたドラマです。
出会ってすぐに恋に落ちたロメオとジュリエットの間に生まれた息子アダムは、悪
性の脳腫瘍を患っていることが発覚します。
2人は互いを励まし合いながら、息子の病気と闘っていくのでした・・・。
ヴァレリー・ドンゼッリの監督作品は2作目ですが、精神的にも経済的にも最悪ま
で追い詰められた夫婦が、その闘病生活をポジティブに描いていて好感がもてる
演出・主演ぶりです。それにテンポがいいし、劇中で「愛と誠」のようにミュージカ
ル仕立てになりますが、こちらの方が断然スマートです。
更に8歳に成長した息子のアダム役にも、実際の2人の息子を起用していますが、
なんと言ってもこれが実話だというのが凄いし、最後まで一気に見せてくれます。
細かいことを言うのを押さえたい気持ちになる不思議な映画でした。
(10/4 KBCシネマ 7日目 12:00の回 12人)
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