日本映画初のヘアヌード解禁作となり話題となった「愛の新世界」の高橋伴明監督
が、それ以来となる作品で、人生も後半に差しかかった男たちが、「老い」と「性」の
間で葛藤しながら生きようとする姿を描いたものです。
主演は奥田瑛二で、相手役は不二子ともう一人、オーディションで選ばれた新人の
村上由規乃が演じるほか、柄本佑、高橋惠子が共演しています。
奥田瑛二が不二子と行う全裸のセックスシーン以外は期待外れです。男性が打ち
止めになると「赤い玉」が出るという伝説を、真面目くさって描こうとするのですが所
詮無理で、その内に面白くなるだろうと期待しながら見ていても、一向に面白くなら
ないまま終わりました。
主人公が大学で映画を教える設定なので、「編集が如何に大切か」なんてセリフも
出てきますが、脚本・演出・編集ともにいただけません。宣伝で鬼才・高橋伴明監と
書いてありますが、ご本人は面映いと思いますよ。失敗作です。
精力的に新作をご鑑賞で、中島様のパワフルさには圧倒されます。どうぞお疲れなど起こされませんように。
高橋監督の奥様といえば、大映が輩出した最後のスターである関根恵子さんですね。今でもお美しくて、素敵に年齢を重ねていらっしゃいます。
大映の関根さんと田宮二郎さんが出演し、大映の増村保造監督が撮った、でも東宝の作品に「動脈列島」があります。梶芽衣子さんも出演していて、なんだかダイニチの雰囲気もありました。中島様はこの作品をご覧になりましたか?近藤正臣さんと田宮二郎さんのインテリ役同士の知恵比べが見どころです。同年公開の「新幹線大爆破」の陰に隠れて、あまり取り上げられることのない作品ですが、私は「動脈列島」の方が好きです。高橋監督とは全然関係なくなってしまいました…。
今日発売の週刊新潮で、原節子さんが大々的に特集されています。特撮ものが好きな私にとっては、小津作品の原さんではなく、円谷英二監督がスクリーンプロセスを初めて活用した「新しき土」の原さんであり、「ハワイ・マレー沖海戦」の銃後を支える原さんでした。
東宝の古沢憲吾監督が原さんと結婚しようと思っていたというのは初めて聞きました。
無理して見てるのではなく、見たい映画を見ているだけです。それでも最近は
中々感動作に出会えず寂しい気持ちになっていますが…。
「赤い玉」で短いシーンですが高橋恵子さんも出ています。相変わらず綺麗です。
私も原節子ファンの一人で、彼女の作品はすべて見ていますよ。
週刊新潮の続報です。毎週掲載される「墓碑銘」という欄があって、今週は川崎敬三さんでした。奥様は、永田社長の秘書だった方なのですね。初めて知りました。雷蔵さんの奥様といい、大きな「永田ファミリー」という感じですね。
私も週刊新潮の「墓碑銘」読みました。
彼の晩年は本当に寂しかったと思いますし、不憫にさえ感じます。
もっと外に出る考え方をしてもらいたかったと、改めて残念です。