去年のベネチア国際映画祭で脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞にあた
る観客賞を受賞するなど各国で高い評価を獲得し、本年度のアカデミー賞大本命と
言われるのも当然と思えるくらいの作品。
米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を
逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大
な広告看板を設置します。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋ま
らない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなるのです。しかし事態は思わぬ方向へと転が
って行きます・・・。
死んだ娘のために孤独に奮闘する母親ミルドレッドをフランシス・マクドーマンドが熱演
し、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルら演技派が共演。監督はイギリス生まれで
「セブン・サイコパス」「ヒットマンズ・レクイエム」のマーティン・マクドナー。
前知識なく見た作品ですが、どんどん引き込まれて行く感じで、どのように展開するの
か、そして決着がつくのかの興味、最後まで緊張して見ました。
拾い意味での面白さが充満しています。フランシス・マクドーマンドをはじめ俳優たちの
熱演も見逃せないし、流行歌を使用した音楽効果も憎いくらいマッチしています。傑作で
す。必ず見ましょう。