いつもの散歩道で・・・「 k & m 」

街角でみかける日常の光景です(森ヴァージョン)

百日咳に注意しましょう!(第21巻第11号通巻280号)

2019年11月30日 | 院内報月刊「Kazuboh@mail」
百日咳に注意しましょう!

百日咳は麻しんや風しんなどと同じように、ワクチン接種を受けることで予防のできる病気(VPD:vaccine preventable diseases)のひとつです。
 百日咳ワクチン(DPT:三種混合ワクチン)は1970年代の後半に
定期予防接種として位置づけられました。
ワクチン接種が効を奏し百日咳にかかるお子さんが激減しました。
2014年以降はDPTと不活化ポリオワクチンを含んだ
四種混合ワクチン(DPT-IPV)の接種により百日咳を予防しています。
 最近は予防接種を受けているにもかかわらず百日咳にかかる人がいることが判明し、「百日咳に注意しましょう」と注意喚起がなされています。

Q1:Q1:百日咳とはどんな病気ですか?
A1:百日咳菌の飛沫感染で起こる疾患です。
       感染した場合は典型的な百日咳の症状がでます。

      初めは普通の風邪症状ではじまります。
      やがて特徴的な咳が5~10回以上途切れなく続き、激しく咳き込み苦しくなります。
      そのあと、大きく息を吸い込む(努力性吸気)際に、
       狭くなっている喉(声門)を吸気が通過するときに独特の吸気性笛声(whoop)が聞かれます。
Q2:予防接種を済ませている子供がかかった場合はどのような症状になるのでしょうか?
 A2:多くの場合、夜間の咳がひどくなることがあります。

       高い熱が出ることはなく、咳込みが強い状態が長く続きます。
       夜の咳が長引く場合はアレルギー性の咳(気管支喘息など)との鑑別が大切です。

       気管支拡張剤や抗アレルギー剤を使用し経過を見ながら判断します。
      それでも効果がなく、夜に咳き込んで嘔吐するなどの症状が出ることがあれば

      「百日咳にかかっている可能性」を考慮します。

「Q3」以下については
おのクリニックの院内報「Kazuboh@mail」第21第11号通巻280号(2019年11月1日発行)をご覧ください。
待合室・第2待合室のラック内にある院内報をご自由にお持ち帰りください。