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急性喉頭炎に注意しましょう(第14巻第9号通巻193号2012年9月)

2012年09月15日 | 院内報月刊「Kazuboh@mail」

急性喉頭炎に注意しましょう(2012年9月)

9月9日は「救急の日」、9月1日は「防災の日」です。節目の時期を迎えた際に日頃の生活を見なおしてみましょう。
ときには緊急の対処が必要となるクループ症候群のうちのひとつ「急性喉頭炎」についての特集です。

Q1:クループ症候群とはどんな病気でしょう。
A1:のど(咽頭)と気管の間に「喉頭」という部位があります。その周辺の病変により気道(空気の通り道)の上部が狭くなる病気をクループ症候群と呼んでいます。その中で最も多いのが急性喉頭炎で、大半はウィルス感染により引き起こされます。インフルエンザ菌タイプb(=Hib:Haemophilus influenzae type b)による急性喉頭蓋炎もクループ症候群のひとつですがその頻度はごく稀です。しかし短時間で重篤な状態にとなるので、人工呼吸管理のできる基幹病院(松戸市立病院など)での入院治療が必要となります。
Q2:急性喉頭炎はどのような症状なのでしょうか。
A2:「犬の遠吠えのような咳」「オットセイが鳴くような咳」と表現される独特の咳が特徴とされていますが、実際にはどの表現もぴったりではないように思えます。その特有な咳を診察中に確認できればそれだけで診断できるほどです。お子さんが急性喉頭炎にかかったことがある場合は、「あの喉頭炎のときの咳です」と、お母さんたちもしっかりと覚えていらっしゃいます。
通常の咳で始まり、夕方から夜間にかけて特有の咳が出てきてだんだんひどくなってくることが多いようです。病気が進むと息を吸うときにゼイゼイし(吸気性喘鳴)苦しくなってくることもあります。
また、喉頭には声を出す「声門」がありますので嗄声(させい=声ガレ)を伴うことがあります。

「Q3」以下についてはおのクリニックの院内報「Kazuboh@mail」第14巻第9号通巻193号(2012年9月1日発行)をご覧ください。