おじしゃんのデジカメ奮闘記

古希を過ぎた爺の撮影奮闘記です

お杉とお松の伊勢参り

2021-07-05 06:00:00 | 
お立ち寄りの皆さん、おはようございまぁ~す ♬

今朝の張り子は・・・昔話にバラの花を添えて  おじしゃんのお遊びにお付き合い下さい(笑)

お杉バラ園、越後は西蒲原岩室にあるバラ園ですが、どうして 「お杉」 と言う名がつくのか不思議でした
お杉 というお婆さんが・・・と思いましたら大違いでしたねぇ~


(2021.06.11 新潟県西蒲区・お杉バラ園)






昔、お伊勢参りの帰りに宿をとって休んで行くのですが、お伊勢さんの裏通りに五平(ごへい)という、夫婦の宿があったそうな
ある日、五平の宿に二人の娘がやって来たそうな   その二人は、お杉とお松といい、越後の石瀬村(いしぜむら)から来たというそうな








五平夫婦は、お杉とお松に伊勢神宮で何をお願いしたか聞くと
「田中屋という団子屋のおかみさんの腰が治るようにと、長兵衛さんの怪我が治るようにと、
六助さんとお清さんが早く結ばれますように、とお願いしました」と言ったそうな  五平夫婦は、優しい娘たちにとても感心したそうな








次の朝になって、娘たちが宿代の二百文を払おうとしたがお金が少々足りなかったそうな 
ばあさんが「今度じいさんが越後へ行く用事があるから、その時に払えばえぇ」と言って、二人が心配しないようにしてやったそうな

               






その年の夏、本当に五平さんが村の寄り合いで越後へ行くことになったそうな
五平さんは、越後での用事をそうそうに済ませ、石瀬村へ向かった
しかし、村中を訪ねて回っても誰もお杉とお松という娘の事を知らなかったそうな

               






五平さんは、娘たちと出会ったいきさつを団子屋のおかみさんに話して聞かせた
すると不思議なことに、ちょうどお杉とお松がお参りした頃におかみさんの腰が治ったと言う
長兵衛の怪我もその頃に治り、また六助さんたちもその頃に縁談がまとまったと言ったそうな

               






やがて夕方になり、五平さんは二人に会えなかった事を残念に思いながら、
もと来た道を帰ろうとして大きな杉の木の近くを通りかかった
すると、杉の木に女物の巾着袋がぶら下がっていて、中には二百文入っていたそうな
この杉の木のそばには、松の木もあったそうな








この事を知った村人たちは、「村の人の事を思って、杉と松の精が抜け出して、
お伊勢さまへお参りされたんじゃ」と言い、村人たちは杉と松に手を合わせたそうな 
五平さんは二人に再会できたことを喜び、二本の木にずっと話しかけていたそうな 

               






お杉は今も大切に岩室の地を守ってくれているそうです
その名前を頂いて 「お杉バラ園」 となったとの事です
んん?・・・お松は?   どうして 「お杉とお松のバラ園」にならなかったのでしょうねぇ~
またひとこと余計な事を言うおじしゃんであります (笑)

               






お杉バラ園は 西蒲ばら会の方々 が手入れされているそうで、世界の有名品種を揃えて、660種、1,350株が植えられていいるそうです
訪ねた時は、花の時期が終わり、選定された状態でしたね
お立ち寄りの皆さん、想像するバラ園と大きく違うのでビックリされたのではないでしょうか (笑)
花が見頃の時は、見事なバラ園ですよ




いつもながらお付き合い感謝いたします。   ありがとうございました。