ディスク・レヴューを書く時、BOSEの小型一体型Wave music systemでも聴くようにしてきたところ、やはり小型では出てこない音がたくさんあることに納得の日々。しかし、音楽的なバランス感覚は、さすがBOSEという感じにいつもなる。が、それでもある程度固めたオーディオでないと、おもてなしにならないと今し方痛感させられたのが、渡辺香津美の最新作『スピニング・グローブ』。ざっくり言うと、小型で聴くと熱気が沸き上がらない、汗がにじまないなど、出てこないのは音ではなく、空気感や臨場感なんだと。あと、これは今のところまだレヴュー依頼がないので、書くためではなく、聴くために聴く、という行為も大いに楽しませてもらった。この時間のあるなしは、必ず原稿の動きに映り込む。エレクトリックでは、近年最高作ではなかろうか。
『ご使用上の注意』の「ルンバの動作を妨げる場所」のいちばん最後の２行を読み飛ばしていた。それは、「床材の色が黒系統もしくは濃い茶系統の場合、センサーが誤認識して前に進まなくなることがあります」。えっ、ウチはもろに濃い茶色のフローリング、これかあ、動作がなんか変に見える訳は。そのせいなのかどうなのか、「家具へのショックは最小限」と言うけれど、相変わらず物によってガツン、いや、ガッツンと体当たり。キャスター付きの袖机が、一発食らうたび斜に構えていくほど。ではあるが、ロボット掃除後の床に這いつくばって、懐中電灯照らして床目線で見てみると、仕事をしたところは完璧でホコリひとつない。それでも結局は、コイツのもぐり込めない部屋の四隅や混んだところは、普通の電気掃除機か何かに登場願わないと、精神衛生上、いや、衛生管理上もこれでよしとするわけにいかない。使い始めて約４ヵ月。働いてもらっているのはほとんど寝室ひと部屋だけ。便利と不便が半々は、必要なのか不必要なのか。今年の悩みの種トップ賞になりそうだ。
http://www.asahi.com/articles/TKY201310220285.html?ref=com_top6_1st
ヤフオクの場合、CDも不動産もすべてただの「商品」と呼ぶ。となるとこの件はなかなか難しそうだ。その前に複数枚のまとめ買いも、悪用のためと単純に限定できないし。今し方ヤフオクで東京ドームのチケットを見ると、出品最高値25万円、入札なし。１件だけ入札があるのは10万円だが、少々さくら臭い。しかし、８万円に51件の入札は皆さんマジに見える。やっかいだが何とかしないといけない問題だと痛切に思った。
本屋を往復する行き帰りに二度、アイドリング・ストップの乗用車と出会ってむむっ? 信号待ちするこっちの脇に止まるとエンジンもプスっと停止。オートマ出現以前のこういう事態は、クラッチ操作のドジと相場が決まっていたが、車が自らやっているとはどうなんだろう、運転していて気持ち悪くないか、いや怖くないだろうかと。そこで思い及んだのが、車のネット接続が当たり前になると、クラッキングの脅威と向き合って走るハメになること。これが目下のところいちばん怖い。とかいう次に、スマホで操作できるシャワー・トイレに笑い泣きした。なんと便器にアンプとスピーカーを内蔵し、スマホの音楽をBluetooth経由で受けるって、それでは音楽に対して礼を失することになりませんかと。しかもさらに、こうしては爆撃音も音楽の臭いも打ち消すことになり、健康管理上まったくよろしくないと。実弾、空砲共に、そのキー、トーン、テイストはきわめて重要な情報だ。雑感最後に「酒臭い表現=文章=投稿」。今いちばん面白がっているのがコレ。長引きました。
『ポートレート・イン・ジャズ』〈枯葉〉のPCMだけ５種、フォルダーを作ってfoobar2000で聴いてみると、Platinum SHMのキモとはどうやら精細感にありそうなことがわかってきた。ひとつ前の『aja』の投稿を抜いたのは、〈ブラック・カウ〉のド頭のギターがなぜか力感不足なので、ほかを聴いてから改めようというわけで。『ポートレート...』がK2HD盤でも出ていたとしたら、デジタル・ディスクはそれだけウチにはない。アナログとの比較は、デジタル５種の特徴を掴んでからにすることにした。ひとつ新種が現れると、好き好きの順序が揺れ始めることがたまにあるからだ。アナログAB-1006の両面1A揃いだけは例外だが。
