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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

Billboard Jazz Albums Chart

2009-07-26 17:01:49 | ●Weblog
 Billboard.comのチャートから「コンテンポラリー・ジャズ・アルバム・チャート」が消え、「ジャズ・アルバム・チャート」に一本化されたことに昨日気づいた。経費削減だろうか、それとも、音楽的な政策意図あってのことだろうか。以前は15位までだった表示を25位まで広げたとはいえ、フランク・シナトラとケニーG、ダイアナ・クラールとスパイロ・ジャイラがしのぎを削っては、そうは考えやしないにしても、これではもう、上下も勝ち負けもあったもんじゃない。三つ前にお断りしたように、このことはRadio&Recordsの終業と無縁ではないようだが、しかしこれでもし“世相”を読めという気があるなら、大間違いもいいところだ。まだ目が及んでないほかのチャート分類もどうなんだろう。「Jazz Songs」のスレは新登場ではなかろうかと見てみると、どうやらここにスムース・ジャズ系のことを押し込んだらしい、など、様相は奇々怪々。読解力を付けるのにしばらくかかりそうだ。

電脳自動車

2009-07-24 22:23:24 | ●Weblog
 走行ノイズが小さ過ぎるハイブリッド車の問題、いや、問題というよりメリットの方が取りざたされ始めたのには、歓楽極まりて哀情多しの感じになった。前にも触れたように、エンジンが回ってない車は排気音も出ないため、小道でじわっと背中から迫られると気づかないことが多い。その憂いには運転者側にも似通ったものがあって、透明人間の痛みに思いを及ばせる人が多いとか。そこでどこそこから、疑似エンジン音、似非存在音を作って発信してはいかが、という議案が上がったって、こいつはやっかいだろうな。車載人感センサーでサウンド・ファイルを起動するとか始めたら、もはや言うまでもなく、マーケットが遊び半分になるのは必至だ。車体を揺らすサス・キットが息を吹き返すことにもなりかねない。あげくの果て、モーター駆動車には「そこのけ地上波発信器」が必備となり、路上にいる者たちはその信号を、携帯とかで感知する義務を負う、みたいな図式も目に浮かぶ。結局、クラクションにブーブーやられるのと一緒だ、というところに、人と車のやんちゃで危ない関係が失せない訳があるってなことなのかしらん。24(金)、新潟の柏崎市で、日本初の電気自動車タクシーが運行を始めた。

パット・メセニーのアナログ

2009-07-15 23:29:44 | ●Weblog
 『デイ・トリップ』『トーキョー・デイ・トリップ・ライヴ』のLP(33rpm)3枚組&CD2枚組セットが先週着。またしても恰好の企画ネタのため詳記できないのが残念だが、昔から、雑誌などの企画がよそに漏れるのは書き手から、というのが半ば常識で、版元の告知が先行しない限り、書き手が自ら予告編を演じるのはもってのほか、切るならそういやつからにしろ、という教訓を守りたいので。とはいえ、これはコスト・パフォーマンスもさることながら、音やらパッケージングやらあれこれが、やたらとイイ。というのでさっき、未開封保存用にもう1セット注文ってなことで。


おつかれRadio&Records

2009-07-03 23:38:46 | ●Weblog
 米Radio & Recordsが店じまいして、後先のことはすべてBillboardにお任せだと。ここひと月アクセスしてこなかったので、いつ発表になったんだろう。ちょっと残念だが、向こうのミュージシャンにはなおのことかも。Billboardとは異なるリサーチ網を持ち、その結果独自のチャートでマーケットをプッシュしてきたとのことだからだ。物見遊山にもこの種のチャートというのはなかなか楽しいもので、上位に知りもしないアルバムがあればドキっとさせられ、ご贔屓のがトップ3に並べばニコっと。ではあるが、ヒット・チャートとは終始自分の胸奥に、自前のトップ10なり何なりを持っていなければならない。そうするには、騒音がカブってくるカーオーディオで聴くよりホーム・オーディオがいい。どうせ家で聴くなら液モニ内蔵のSPよりピンのオーディオがいい。ピンなら絶ピンを追い求めた方がなおいいというので早4年。それはさておき、そうか、「Radio & Records」というタイトルのニュアンスって、どこか日本の『FM fan』っぽい。女性誌の題で言えば、『婦人画報』とか『若い女性』似か。すると、『無線と実験』誌の生命力はスーパーマン級だな。

DOWNBEATとジム・ホール

2009-07-02 23:13:06 | ●Weblog
 創刊75周年の『DOWNBEAT』誌最新7月号は、「Collector's Edition」と題したアーカイヴ特集。面白かったひとつひとつを言い始めるときりがないので、僕のいちばんはコレっ!! というのが28ページのジム・ホールの写真。おーっ、横分けしてそうだ、とか、持っているギターがレス・ポールに違いないなど、これにはページを開けた途端、目が釘付け。1957年といえば、1月に遅かりし初アルバム『Jazz Guitar』を録音。記事の日付の時は26歳だ。他方、スティーヴ・ルカサー、ケヴィン・ユーバンクス、マルク・デュクレ、デイヴ・ストライカー、ピーター・オマラ、故エミリー・レムラーらが、この1957年に生誕。ジムホさんが偉いわけだ。