もとdaregaitsdoco.com

成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

♪メロディ・ガルドー

2009-02-22 17:27:09 | ●Weblog
 前作『夜と朝の間で』の歌にカメラを向けたとすると、F1.4レンズの絞り開放、シャッター速度15分の1ほどでやっと何かが写る感じだったのが、メジャー第1弾の最新作『マイ・オンリー・スリル』(邦題)は、シャッター速度はもはやどうでもよく、何より先に絞り値をできる限り大きくとることが肝心だ。ラリー・クラインがプロデュースし、ヴィンス・メンドーサが編曲し、意表を突くもてなしの〈虹の彼方に〉を収録、などはほかでも出てくるだろうから、ひとまず言っておきたいのはそこかな。トーチ・シンガーのまわりに光が立ち込め始めた、とも言えるかも知れない。ただ、それでももちろん、闇のトンネルから完全に抜け出たわけもなく、軽くはじけるリップ・ノイズにも、小刻みな喉の震えにも、直視し続けられない何かが相変わらず憑いている。ストリングスやホーンズを後ろに配しながらのこの調子には、やはりこの娘の危うい天才を身に染みて思うしかない感じだ。なお、添付したアート・ワークは、「Promotional Use Only-Not For Sale」盤からのもので、これがまんま製品になるかは未確認なのを念のため。どっちにしても、この絵柄だけで「来るなあっ!!」という手応えに変わりはないけど.....。

◎久しぶりに加湿器

2009-02-19 18:17:05 | ●Weblog
 オーディオと節電のため、できるだけ加湿器を使わないできたが、液晶時計が湿度計付きだったので、今日、久しぶりに炊いてみたところ、バリゴのアナログ針が59パーセントなのに、時計のデジタル表示が42パーセントとバラバラ。ただし、炊かないでいるよりも快適度がじわじわ上がっていく感じはいつものこと。やがて梅雨がやってきたら来たら来たで、次に除湿だ冷房だと勝手なものだが、湿度をある程度上げた方が暖房効率が良くなるのは実証されているそうなのでひと安心。 そういえば、暮れにやむなく新調した茶の間の新型エアコン・ネタを思い出した。前のが壊れたから新調しただけで、自慢話でも何でもないが、「いるとこサーチ」といって、センサーが人類ばかりでなく猫どもの動きまで感知して、そこへ温風を向けてくれる機能には大助かり。メカニカルなフィルター掃除が自動で行なわれ、吸い取ったホコリを外へ吐き出してくれることも。クーラー時代を入れ、同じ部屋のエアコンを果たして何台買い換えたかというと、たぶん10台前後かと思うが、取り替えてすぐ、これならほかも全部同じのにしたいと唸ったのは、このパナソニックCS-28RJXが初めて。これと同等クラスと世代のエアコンから、光熱費が灯油より安くつくようになったことも初めて知った。燃費が最悪なのは、オイル・ラジエター・ヒーターだそうだ。途中ジャケ写は、そんなこんなのBGMにしたエミリー・クレア・バーロウの新作

○ブルスペと液晶

2009-02-17 21:15:24 | ●Weblog
ダラっとした日の晩はダラっとしたままで、blogネタはそれなりにしかならない。かといって、原稿書きに忙殺されては、ネタがあっても時間を取り出せない。ただ、その中間くらいをゆらゆら行った時が、焦燥感と達成感とで寝起きを良くする得策になるのを、今年から意識し始めた。むろん、繁忙を極めれば極めるほど、良識ある人は暇を装うもの、という平衡感覚を忘れずにだ。その点今日は、ダラっとするのとサクっと仕事をする時間との帳尻が合って、夕方から4世代4種の『ジャック・ジョンソン/マイルス』の聴き比べ。「新訳書でもない限り1冊あれば済むのに」とは家人の言だが、新素材ディスク版の中には「新訳」並みの音が出てくるものがあるから気を抜けない。ブルスペの〈ライト・オフ〉、凄いじゃないコレ。SHM-CD同様、生ジャズよりロック系の方がウチでは効果てき面の感じがあることばかりが理由じゃなさそうだ。つまり、少々値が張るのもこの精細度があってはやむを得まいと。で、コイツをかけてる限りどうでもいいことだけど、壁掛け時計を電波液晶に掛け替えた。まったくもって見づらいが、2、3日すれば視神経がその絵柄の訳し方をつかむはず。ただ、これを拝借して時を失った玄関に、どんなのをお返しすればいいのやら。

◇ウェス・モンゴメリー

2009-02-15 18:37:38 | ●Weblog
『ダウン・ヒア・オン・ザ・グラウンド/ウェス・モンゴメリー』の「A&M Audio Master Plus Series」(アナログ盤)には、恥ずかしさと誇りが半々。このシリーズの表ジャケ下に大抵ある「Audiophile」の注記が、僕のには印刷されてない。買ったのは、もうCDが主流になった10数年前のこと。「なんでこんなに音像がクリアで立体的なの?!」と盤面をルーペで見たが、内袋に効能書きがあるとは、数日前、徳井さんのやってるサイト内を徘徊するまで気付かなかった。普通、内袋にコンセプトが記される例は僕の経験上は数少ないわけで。ところがそこには、ハーフスピード・リマスタリング、最新素材の導入、プレス後24時間熱を冷ましてからラップするなど、自慢話しだらけ。内袋で済ましてしまう合理主義は結構だけれども、短冊ひとつ増やしても損のない成果がこの音にはある。キング盤を軽く凌駕し、SHM-CDすら蚊帳の外に追い出しそうなウェスの気配が、無化調で刻まれている感じだ。今よりなおローエンド・オーディオだった環境でそこに気付いた自分の耳を、褒めてあげたい、などと。メロディ・ガルドーやスタンリー・クラーク&上原ひろみの新作も、ヴィニール盤が同時進行するそうだから、それはそれは楽しみ。

⊿チューリップ

2009-02-14 21:42:25 | ●Weblog
 近くのラメコンではいちばん本格志向の中華で、香辛料の効いた広東麺をかっ込んだら大汗というホットな今日の土曜に、ちょっとからだが着いていけない感じになったが、植物はきちんと着いていく、というチューリップの急成長振り。素人なりにどう見ても、開花は間違いなくチューリップになるに違いないこの様相に気分はワクワク。いや、つまり、パッケージの中味がニンニクとかでなく、正真正銘のチューリップだったことが半分実証されつつあるからだ。写真家の土居クンからこのお土産をもらった次に、アムステルダムのチューリップ専門店の写真を見せてもらったはじめはタマネギとかニンニク専門店かと思った。身長約55ミリ。自然光の直射が色感を乾かせてしまったが、新芽の緑は濃く深い緑で舐めたくなるほど。だから舐めてみた。




★組写真

2009-02-11 23:54:38 | ●Weblog
       

 まったく初歩的なCSS編集の練習。写真ネタは4年前の春先。デジカメのデータ・ファイルはかなり分類に注意しないと、文書ファイルより混沌としてくる。うまく行くかは分からないが、アウトルックの予定表とリンクさせる手立てを探ることにした。という今日は冷え冷え寒かったので、猫たちと猫ろんとしながらグラミー録画を見て、サッカーはどうせダメに決まってるからメロディ・ガルドーの新譜を聴いて、風呂に入って一杯呑んだ。クマさん、音調パネルのことはまた改めて。   

◆オーディオの与太ごと

2009-02-10 22:41:54 | ●Weblog
 LINN K-600のアンプ側はこう。プラスとマイナスそれぞれの3本線をヨジって1本にまとめ、終端をハンダ処理。当面は抜き差しする予定がないのと、バナナやYラグとかで余計なプロセスを入れたくなかったので、WBTのターミナルに直挿し。今思うには、Yラグにしておいた方が安心感は高かったかな、と。あと今日は、音調パネルの逆Vセッティングに挑戦。ダメとは言えないまでも、あまり良い方向には向かいませんでした。


▼時計のノイズ?

2009-02-08 21:29:33 | ●Weblog
 訳あってピアノ・ソロばかりを集中聴き。空調類とPCを全部止め、ダウン着込んでフリース・パンツを重ね着。するとどうだ、何か微細にカチカチいってると思ったら、壁掛け時計が刻む秒針で、未だかつてこれが一度も気にならなかったとは、と愕然となった。時計があるのは、スピーカーに向かって左上奥の壁端。ピアノ・ソロだからなのか、オーディオのSNが良くなったからか、それとも集中力を稀なほど上げたせいか分からないが、隣部屋にかけてある同じ時計とカチカチ音量がほぼ一緒だから困った。同時に、Windowsでやれる「システムの復元」みたいなことがオーディオでも、ワンクリックでできればなと唸った。トライワイヤリングにしたことと万が一関連づけられでもしたら、走り続けるほかない、という予感もよくしたもので、今夜から始める確定申告の準備が強力なブレーキになるが、サイドブレーキまで手が伸びないのが痛し痒し。SPケーブルのエージングもどうやら上(High)が先を行くらしく、ここ数日、金物類がシャンシャンとお祭り気分でいることもだ。ところがそれでいて、『ベア・ボーンズ/マデリン・ペルー』(2月25日発売)をかけると、どんぴしゃのバランスで出てくるからやっかい極まりない。おっと壁掛け時計はもちろんなしにした上での話です。

★ジョン・マクラフリン

2009-02-06 23:02:05 | ●Weblog
 新聞原稿の締め切りまで、ほんのちょい間があったので、ジョン・マクラフリンの撮影記録を遡ったところ、マイクとスタンドさえなければホームランかも、というのが出てきた。撮ったのは、95年7月18日のモントルー・ジャズ・フェスティヴァル、会場はストラヴィンスキー・ホール。オリジナルはもちろん4Cポジ・フィルムで、ジョンには失礼ながらそこにちょっと小細工を。というのも、今度のブルーノート東京公演には、女性ファンが殺到したとのこと。「弾いてることはよく分からなくても、弾いてる姿が格好いい」と。それにはまったく同感でもだがしかし、半分、追っかけでも何でも構わないけれど、CD作品の解説原稿を書く人だけはしっかりしてくれ、という輩のがまたも活字になってしまいガクっ。そこのところを引用したら、FEPが破裂すること疑いなしってまあそれはさておきでいいか、写真を自画自賛するうえにおいては。で、孤高のこのギタリストはソリッドよりフルアコの方が似合うね。

◎ICレコーダー

2009-02-05 22:53:19 | ●Weblog
 夕方、ブルーノート東京の楽屋でチック・コリアとジョン・マクラフリンにインタヴュー。というのはただの呼び水で、要は、録音機がきちんと回って使命を果たしているかが目で分かった時代は良かったな、と。かといって、まさか今更カセットには戻れない、という話。ローランドがWAV、サンヨーがMP3用。物自慢でも遊びでもなく、双方が互いをバックアップし合っている。こうして数年、今のところ事故が一度となくても、同時モニターが効くようにならない限り、ダブル・テレコの取材が続くだろう。ある編集氏が、サンヨーと同等のをテーブルから床に落としたら、ファイルが全部ぶっ飛んだそうだ。僕の一度のドジは、RECポーズ・ボタンの解き忘れ。ともあれ、何事もなく済んで帰ったら、ファイルをすぐPCに移した次に、R焼きしてPCと切り離すこと。こうしないと寝付きが悪くなるのもデジタルの功罪だ。調べないままだが、本体メモリーと外付けカードに同時記録してくれるマシンがあれば、明日にでもそれに乗り移りたい。