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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

スティル・アンフォゲッタブル

2008-09-29 23:25:12 | ●Weblog
 ナタリー・コールの『スティル・アンフォゲッタブル』が、91年の傑作『アンフォゲッタブル』以来17年ぶりの続編だとするのはいいが、そのせいで父ナットとの疑似(合成)デュオまでが、それ以来だとあちこちが混乱していて、間違えを腐すつもりはないものの、父娘の疑似デュオは96年の『スターダスト』にも1曲あって、その意味では12年ぶり3度目が正しい、と言うかそれが事実。『スターダスト』の帯コピーはこうだ。「『アンフォゲッタブル』から5年、今、あの感動を再び・・・」。それでグラミーにも輝いている。まあ、○年ぶりを「久しぶり」と書いては曖昧ながら、追い込もうとすると色々やっかい極まりない。しかし、10年ぶりや四半世紀ぶりと言われると「うむむっ」という感じにもなる。ちなみに、『スターダスト』での疑似デュオは、5曲目の〈恋に落ちて〉。お忘れなきように。

いきなりの秋本格

2008-09-27 22:41:57 | ●Weblog
 ついに来た来た、秋らしい秋。何が待ち遠しかったって、机に山積みになった「真夏分のCD」をアルファベチカル棚に収めること。どうだっていいでしょうが、20数年前、庭に4畳ほどのCD倉庫を建てた。仕事部屋の壁や床がCDだらけでショップみたいになるのが嫌だったからだ。が、掘っ立て小屋体の倉庫にまさかエアコンは付けない。そこで真冬は重装備して行けばいいところ、真夏のピーク時はお手上げ。母屋の棚は、ファミリー・ネームのAからLの前半まで。さっき倉庫のいちばん初めを引っ張り出したらチャールス・ロイドだった。日本人の方々は、新作以外、すべてそこに同居している。いや、それはそれでいいとはそこまで言っといて何だ、みたいになるが、いつも分類で参るのは、ケイコ・リーとアキコ・グレースとグレース・マーヤ。「姓と名」のどっちも僕には「名=1st Name」の響きがあって、棚に向かうたび試行錯誤の繰り返し。そこでついさっき、この娘たちのは特別なところにひとまとめに隔離しておくことにした。あとひとつは、金曜のリー・リトナーのインタヴュー帰りに買った、『エナジー/フォープレイ』のSACD。これは、いつもの感じにスーパーな恩恵に浴せなかった。が、なんか奇妙に音が厚く熱い。これってひょっとして、サラウンド・マルチを2chで聴かされてるんじゃないかも、と。

新素材CD

2008-09-19 22:50:57 | ●Weblog
 今日のお昼前、ベルデンのSPケーブル8473が15m届いた。ひとつ原稿の締め切りがあったが、道はひとつ。白黒をよじった8470よりちょい太めの14GAを、さらに外皮で包んだ長距離仕様。初めて手にしたが、そんなに太くもないのに芯線シースの固さに、剥きながら指が何度もつった。試しにひとまず、OB1iのジャンパーバーをはずしてトライ・ワイヤリング端子を串刺し。噂通りのフラットさはさすがで、オヤイデのACROSS2000に比べ色香に劣るのは、エージングの問題ではなさそうだが、片chを7.5m引き回してこの上下の伸びはかなり立派。そこで、あっ、串刺しかと、ACROSS2000の余りをそれ用にむいて、本線もACROSSに戻してみたところ、ぐっと鮮明さを上げた感じになった。串刺しするケーブルの方向は、逸品館の言うことを聞いて、HighからLowへ。線を裸にしたらすぐ、方向性を印しておくのが肝心だ。せっかく3帯域の入力がある以上、一度はトライにトライすべきだと完全にその気にさせられた。チェックに使ったのは、『ゼン&ナウ/ハービー・ハンコック』のボーナスCD1曲目、ソーニャ・キッチェルの歌う〈オール・アイ・ウォント〉。ところでこの限定盤、〈処女航海〉や〈カンタロープ〉など、ハービーのブルー・ノート・エラをSHM-CDで聴ける、世界初で唯一の作品。オリジナル・タイトルのHQCDが早く出てきて欲しい。ちなみに、ハービーだけに限れば、〈ウォーターメロン・マン〉1曲だけ、『ベスト・ジャズ100プレミアム』とこの『ゼン&ナウ』でHQCDとSHM-CDの聴き比べができる。

スパムとメロディー

2008-09-10 23:09:54 | ●Weblog
 今年に入ってスパム・メールが激増したため、長期計画でメルアド変更策を練ってきたところ、昨日、こっちの気分はまだ熟してなかったにもかかわらず、あっけなく変更完了。実は、冷やかし半分のシミュレイションのつもりが、何かの拍子に「次へ」をクリックしたらもう「アドレス変更完了」と出てあちゃあ~? もうひとつ確認ページに切り替わって欲しかった。立ち食いそば屋の自販機に並んで、あわてて狸と狐のボタンを押し間違えた感じ。しかし、アドレス帳にある方達への通知はある意味簡単でも、銀行などの金融機関、ユーザー登録したPCデバイス・メーカーやネット・ショップのID情報など、メールのやりとりが無意識で済んでいるところには細心の注意が必要だ。IDやパスワードを時系列でメモした大学ノートを全チェックすること半日がかり。それでもまだ漏れがあるに決まっているが、この先はもはや行き当たりばったりで行くしかない。その代わり、切れかかっていた名刺を印刷する動機づけになったのが何より。危なく通り過ぎるところだった『リオ~ボサ・ノヴァの誘惑/ティル・ブレナー』で1曲だけ歌うメロディ・ガルドーを、その間に聴いたことも。そして、いよいよエアコンいらずの短い秋到来。先週末に届いた新しいプリメイン・アンプのエージングにも、なんかいい感じの日和。今月から、SHM-CDやHQCDがドッと出てくるのも楽しみ。ともあれ皆様におかれましては、メルアドのことでお手を煩わせて、大変申し訳ありませんでした。