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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

予期せぬ落ち

2010-02-23 22:12:54 | ●Audio&Visual
 出水電器社主・島元さんの待望の来訪。ターンテーブルとフォノイコ用に、100Vのラインを1本増設してもらった。と同時に、配線系以外すっぴんだった分電盤に、高分子複合材でできた15ミリ厚の制振ボードを補完、またまた頼りがいが一段とアップした。これで、出水電器のオリジナル分電盤とほぼ同等に近づいたらしい。が、思いも寄らない落ちがひとつ。島元さんが手を下す前からある鋳鉄タップの内部配線に、なんとせっかくのアースが来てなかった。と言って、今までが宝の持ちぐされとまではいかないそうなので、これもある意味で怪我の功名。強力なお楽しみが自動的にひとつ増えた恰好に、こっちはホクホク、そしてその行方にはゾクゾク。ビシっとつないでもらうと、仰るとおり、静寂感、奥行き感、さらに力強さが上がり、夜半の目下、微音で回すヴィニール盤が活気づいて止めどない。写真左下が工事前、真ん中がひとつ増えて3つになった制振ボード上のブレーカー。右がやっと命を宿したコンセント。トップは、秘技の連続する匠の指先。感謝です。

    

久しぶりに猫どものこと

2010-02-21 17:23:48 | ●Cat
 庭の隅を小さな黒い影が走るようになったのは、去年の11月も終わる頃だったか。生後1ヵ月強の兄弟姉妹に違いない子猫が2匹。もとよりバカ猫2匹の面倒を見ているところにこやつらを加えてはとても手に負えないので無視を決め込んできたが、家人のこっそり餌やりが効いたらしく、この厳冬をものともせずコロコロ、プクプクに。そのかわり、未だに1メートル圏内に踏み込むと、また1メートル以上離れ、出くわすたびにいたちごっこの繰り返し。一度触れればこっちのものなので、もうひと息ってところながら、里親探しと同時進行でやるいたちごっこに、あちこちがちょっとしびれてきた。名前を付けると情が移っておしまいになるからまだ無名。さて、どうしたものかと、『エモーション・アンド・コモーション/ジェフ・ベック』のアドヴァンス3曲を聴いた。なんとしてでもどうにかせねば、という気になった。






要るいらない

2010-02-14 23:51:54 | ●Audio&Visual
 あるはずのLPが家になくて、中古屋にあるというのも、何度か続くと悔しくなってくるが、ジェントル・ソウツのダイレクト・カット盤が525円、ヤマハがプロモーション用に作った非売品が630円、しかも、帯付き美品ジャケット入りとなれば、近所の居酒屋のお通し、熱燗二合、おしんこセットと一緒だわ、と、あらぬ換算をし始めたりもする。2枚の4面を通しで聴いて、ほぼ無傷なことが分かればなおのことで、一方、こういうのって、どなたがいかようにもてなしてきた盤なんだろう、とも。 それに比べ、ダイアナ・クラールの200g重量盤初LPと、アナログ・プロダクションからこれも初になる180gのエヴァンスには、海外便の梱包を開けるところから緊張の連続。結果は共に大当たりだったが、いよいよLP置き場を再検討しなければならない時が迫ってきた。それには何かに出て行ってもらう必要がある。買い出しの時は狩猟民族になって、家に帰ると日本的農耕民族に戻るわけだ。要るものを手に入れるより、要らないものを選別することの方がはるかに難しい。

ECMの180gLP

2010-02-06 22:26:30 | ●Audio&Visual
 ECMの特別仕様180gLP6枚のうち、『ケルン・コンサート』を除く5枚が揃った。キース・ジャレットの『スティル・ライヴ』と『トリビュート』は、いわゆる「初LP化」で、どちらもWジャケット入りの2枚組はど迫力。シングル・ジャケットのRTFとパットの2枚も、こうして改めて新品でやってくると、感慨ひとしおだ。今のところ、音でいちばん参ったのも、チックのエレピのこってり感とはっきり感。その次に、低域の重量感を上げたパットの2枚。キースは明日になるが、「初LP化」のどんでん返し模様には、誰の作品であれ心躍るものがある。マスターがデジタルなのも、見どころ聴きどころになろう。この顛末も少し先になるのをご容赦下さい。