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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

まどろみ

2007-04-29 23:57:55 | ●Weblog
 庭に出した猫の動きが、微妙に冬場と変わりつつある。ひと口に言うと、まどろむ場所を日向にするか日陰にするか困っているらしい。そこに土曜日は雹混じりの2度の夕立。一歳半の武闘派三毛には初体験の空模様でざまあ見ろと。それに比べ今日の穏やかさに、つつじや芝桜が息を吹き返し、箱庭が色めいて仕事どころでなくなったが、30日まで、1日までに絶対という締め切りものを抜いた。サラ・ガザレクの新作『リターン・トゥ・ユー』が、音質も含め異常なまでに良かった。



 抜き終えてから楽しんだのは、24bitリマスタリングの『フル・ハウス/ウェス・モンゴメリー』(Keepnews Collection/海外盤)。日本盤がビクターエンタテインメントの20bit K2どまりだったので、これは待ってましたシリーズのうちのひとつ。つまり、かなり音が良くなっていた。ただ、5曲のボーナス・トラックがシングル・タイトルに入ったのはこれが初めてでも、すべてボックス・セットで聴けたものなので、そこに間違った期待を抱くのは禁物。今度出かけたら、キャノンボールの『イン・サンフランシスコ』を探してみようと思う。

デス・スター

2007-04-22 12:01:53 | ●Weblog
 学生時代からの友人の協力で、気になっているパワード・スピーカー2機種とLS3/5Aを聴き比べた。パワードはジェネレックの1030Aと、ディナウディオのBM15A。ジェネレックは本当のところ、90年代のNYでフリーランサーのエンジニアがよく使ってた1032Aが聴きたかったが、ない物ねだりしてもしょうがない。ディナウディオは、55 Recordsの事務所で初めて聴いて以来、チェックし続けてきたうちのひとつ。結果はBM15Aの圧勝、なのだが、何をかけても奇麗奇麗で、ニアフィールド・モニターも変わったもの、と。ロスで活躍する元ビクターのTさん曰く、「SPとアンプをひとつの缶詰に入れてイイ音が出てくるはずがない」。しかし、パワー・アンプとSPとの間隔はないに等しい方がイイ、というのが大方の経験則。しかもこれらがいいのは、楽器と同じカテゴリーに入れてる販売店が多いこと。これです、私には。オーディオ機器の中で一番楽器っぽいのがSPだものね。聴き比べさせてもらったのも音楽学校のスタジオで、プリ部はプロトゥールス用の調整卓。それだけに、自分の仕事部屋とのギャップを耳の奥で調整するのが大変だったが楽しかった。その後、夕飯の鉄板焼屋に向かう途中、工事中の巨大な大橋ジャンクションを見た。まるでデス・スターだった。

アンプの帰還

2007-04-10 16:42:16 | ●Weblog
 2月16日にオーバーホール出ししたプリメイン・アンプが整備終了、昨日アクアオーディオラボを往復して久しぶりに深い感慨を味わった。昔、退院する親父を迎えに行った時の感じかな。完全復旧しなくても、当面まだしばらくは行ける、みたいなところが。自慢できるほどのものじゃないので、サンスイAU-α907XRと証しておこう。7週間少し顔を見ないでいたから、顔の表情がえらく新鮮。愚妻もこうすれば少しはましに見えるかも。音出しすると、オンキヨーのデジタル・アンプA-933に比べ、特にアコベが全然別モノで、音符がゆったり聞こえた。聴いたアルバムは、『ビッグ・ブーガルー/エリック・レニーニ』と『バイ・マイセルフ/インガー・マリエ』。



3、4年でちょこまかオーディオを買い換えるんじゃないぞ、Kよ、とも。往復の車中では、ビリー・ストレイホーン・トリビュートの新作『ラッシュ・ライフ』を聴いた。声を張り上げず抑え気味のダイアン・リーヴスが、いつになく素晴らしい。こうなると車のオーディオも目に入ってくるが、それは絶対やめ。運転しながら音楽に集中すると、携帯同様にかなり危ないらしい。そういえば、車で移動中に新作を聴いて、家に戻るとすぐそのレヴューを書くという人がいたけど、危ないのは運転だけでなく原稿の内容も。1週間ほど前の電車で、ガム噛んでる若いサラリーマンが、iPod聴きながら、携帯のチェックしながら、片手でコートのボタンをとめ始めたら、まんまと背広のボタンをコートにはめた。ただ、カーオーディオもタイヤやサスにまで関心を張り巡らせている人は好きだ。ホーム・オーディオのハイエンド派が車の世界にはまったら、もの凄いことになるんだろうな。