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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

渡辺香津美の最新作がいい

2013-10-30 17:07:56 | ●Audio&Visual

 ディスク・レヴューを書く時、BOSEの小型一体型Wave music systemでも聴くようにしてきたところ、やはり小型では出てこない音がたくさんあることに納得の日々。しかし、音楽的なバランス感覚は、さすがBOSEという感じにいつもなる。が、それでもある程度固めたオーディオでないと、おもてなしにならないと今し方痛感させられたのが、渡辺香津美の最新作『スピニング・グローブ』。ざっくり言うと、小型で聴くと熱気が沸き上がらない、汗がにじまないなど、出てこないのは音ではなく、空気感や臨場感なんだと。あと、これは今のところまだレヴュー依頼がないので、書くためではなく、聴くために聴く、という行為も大いに楽しませてもらった。この時間のあるなしは、必ず原稿の動きに映り込む。エレクトリックでは、近年最高作ではなかろうか。