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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

PCオーディオ一歩前進

2011-07-25 23:03:00 | ●Audio&Visual

 去年から裏手小学校の解体工事、最寄り駅周辺の新開発工事、そして、お隣の新築に向けた解体と、身近で重機がガラガラ動いているせいで目ざとくなったのか、中国高速鉄道追突事故の報道では重機にばかり目が行ったが、事故った運転席車両を穴を掘って埋めちゃうとは、このお国の過剰な粛正の歴史そのものだね、コレ。ひと昔前、美味しい物をあげると埋めちゃう、という面白いワン公が近くにいたけど、アイツと真逆の愚行は「犬以下」と言えなくもない。とかいうところでお隣を覗くと、半月もの間、揺らしと通奏重低音を欲しいままにしてきた重機が去ってくれていて、これには大感激。久方ぶりに日の高いうちにオーディオに火を入れられるようになるって、明日になったら新手の重機が現れたりして。そこで鬼の来る間に洗濯だ。と言う割に地味で、『ジプシー'66/ガボール・ザボ』と『アウト・オブ・ザ・クール/ギル・エヴァンス』をお仕事のため傾聴。その後、PCオーディオのことをあれこれ具体的に思案し始めた。トップ写真はオーディオ・ラックに収まる横型ケース。どっとお高かったら止めにするが、匡体サイズ423(W)×445(D)×140(H)mmは汎用ラックにピッタンコ。現下の目の上のたんこぶはHDTracksだ。 


過剰包装

2011-07-19 22:57:09 | ●Weblog

 Analogue Productionsが、Impulseの25タイトルをSACD(ハイブリッド)とアナログで出してきたのを横目で見ていると、そのうちの『バラードとブルースの夜/マッコイ・タイナー』と『ブルースの真実/オリヴァー・ネルソン』を、ユニバーサル・ミュージックがSHM仕様SACDで出すと聞いたので、慌ててAcoustic Soundsに注文した。今日届いたのを開けると、炎暑のせいかプラケース上肩のシールが、どう入念に剥がしても糊らしきものが残って最悪。ベタ付き取りに万能なZIPPOオイルも歯が立たず途方に暮れていると、スペアに買っておいたSACD用のジュエル・ケース10個があるのを思い出し、なんとか入れ替えを終えた。が、SACDだから特化しようったって、こんなデコボコのインレイは勘弁だ。しかも、これらのプラケは、いつもの手つきでは容易に開いてくれない。その代わり、大体は開くと凄いことになる(音楽と音が)。やっかいです。

   

 

 


1976年1月11日のビル・エヴァンス・トリオ

2011-07-15 16:47:50 | ●Audio&Visual

 9日からドスンドスンと始まった重機によるお隣の解体工事が、今日は平日で初めて小休止。そこで、4トラ2チャンのエアチェック・テープをAD変換した、ビル・エヴァンス・トリオのCD-Rを聴く。FM東京のこの生放送(DENONライヴ・コンサート)は1976年1月11日で、日本ツアー初日の前夜。サポートはゴメスとエリオット・ジグムンド。それがなんとまあ音も演奏もいいこと。健常なマスター・テープがあれば即CD化、所在不明ならこのエアチェック・テープをリマスタリングしたっていいくらいのものだ。FM放送の上は15kHz止まり。ソースにSA-CDを使ったらバカ受け、なんてことはあり得ないのに、今もって根強いファン、あるいは、こうしてオープンリール・テープを山と保存する方がいる。ありがたやだ。写真はスイングジャーナル誌1976年3月号(P262)から(フォト・クレジットなし)。76年1月は、エヴァンス・トリオ・ツアーとピアノ・プレイハウスが重なったものだから、ジョン・ルイス、ハンク・ジョーンズ、マリアン・マクパートランド、エヴァンスが、SJ社ジャズ・ディスク大賞発表授賞式会場に勢揃い。居合わせたかったものだ。


ハイレゾの『トゥ・アゲインスト・ネイチャー』

2011-07-15 11:47:44 | ●Weblog

 よく、お前のblogは動きに欠けると叱咤メールを頂く。それはその通りでも実のところあまりライヴを聴きに行ってないだけで、昨日は新宿で菊地成孔さんを取材し、来週はクオシモードのインタヴュー、今日ははLP袋やコーヒー豆の買い出しなど色々。何かあったことをあれこれやるのが面倒というので、決してフリーズしているわけではありません。それと、政局をはじめとするご時世をここで腐したところで、のれんに腕押し、糠に釘だし。とそこに、HDTracksのニュースレター。『Two Against Nature/Steely Dan』の96kHz/24bitが配信スタート。オーディオとPCが離ればなれのセッティングを変えようがないとなると、頑張ってなんかもうひとつ新調するしかないかなあ。


Down Beatの批評家投票

2011-07-09 16:25:35 | ●Weblog

 第59回批評家投票の結果を掲載した、『Down Beat』最新8月号が届いた。色々と面白い結果がある中、ジェイソン・モランとアンブローズ・アキンムシーレのそれぞれ2冠奪取には、ちょっとびっくり。モランの『Ten』は、ジョー・ロヴァーノの『バード・ソングス』を19票離して「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー』に。ピアノ部門でもキース・ジャレットを10票離してトップ賞。アキンムシーレはライジング・スター部門で「ジャズ・アーティスト」と「トランペット」のトップ賞ふたつ。そのバネになった『うちなる閃光/アキンムシーレ』をコ・プロデュース(1曲でプレイも)したのがモランだ、と今し方気づいた。何はともあれ、モランが36歳、アキンムシーレが29歳、こういう界隈に光が当たるのは嬉しい限りだ。ただ、ファミリー・ネームのカタカナ読みは、ホントにこれでいいのかなあ。

 

 


続SPU-GT

2011-07-08 23:54:31 | ●Audio&Visual

 SPU-GTに付け替えたのが夕べ遅くだったので、今日はいくらか凌ぎやすかったのをこれ幸いにビル・エヴァンスからスティーリー・ダンまであれこれ聴くと、これは凄いや、EAR834Pの先がすべて現代機器なのに、部屋がヴィンテージの風合いで一杯いっぱいに。とりわけしびれたのは、ダグ・サックスがリマスタリングした『ワルツ・フォー・デビイ』(Analogue Productions)の180グラムLP盤。HDTracksとのお付き合いを始める前に、やるべきはこっちの方かもとしみじみ思った。写真はこの盤で初出になるテクニカル・データ。だからなんだと詳説に及べずとも、想像力をグリっと突かれる。


福田重男&布川俊樹DUO

2011-07-06 16:27:36 | ●Weblog

 久しぶりにギターの布川俊樹さんからメールが来て、新作CDを送るから聴いてみて下さいと。そんなこと今まであったかなかったか、よほどの自信作だろうと今し方届いたのをさっそくかけると、いやはや素晴らしい、これなら自信いっぱいに胸張って、うしろにひっくり返ったっていい。ピアノの福田重男さんとの純デュオ一発録りで、ふたりのオリジナルが7曲、既成のは〈ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン〉〈ザ・ピーコックス〉〈苦しみを夢に託して〉。肩に力を入れる様子もないのに、時に力強く、時に繊細かつイキに。実に立派な「ニッポンへの愛を込めて贈るデュオ・アルバム」(CDの帯から)だ。タイトルは『Childhood's Dream』。インナーに配したご両人の幼少期の写真もいい。


パットのギター・ソロLP2枚組

2011-07-03 22:36:46 | ●Audio&Visual

 お尻も背中もメッシュの椅子に身を任せつつも、おそらく毛穴全開。大汗噴出。節電とは無関係に健康法で無冷房を貫く方々の日常が信じられない。午後2時半。温度計に目をやる気にもなれずエアコンのスイッチを力いっぱいクリック。継いでレコード・プレーヤーの電源をオンにし、前項『ホワッツ・イット・オール・アバウト/パット・メセニー』のアナログをA面からD面まで一気に回した。プレーティングとプレスはドイツ。シングル・ジャケに何気にディスク2枚が突っ込まれた体裁にはガクっときたが、この音は聴きものである。これなら〈ラウンド・ミッドナイト〉がD面の2曲目というやっかいも一向に苦にならない。代引き込み2825円で済むサービス精神にも大いに胸突かれた。そして話は変わって音楽をあれこれ言う者、液モニ内蔵のSP頼りだけは止めにしてくれと。それに同等なのもだ。

  

                                                                    


ハーフ・ノートもSHM/SA-CDに

2011-07-03 16:43:55 | ●Audio&Visual

 通りがかりに覗き込んだら駐車場が空いていたので、さいたま市を代表するジャンク・フード=スタミナラーメンで知られる大衆中華「娘娘」(中浦和店)で、そいつを大汗かいて完食。勢い家に戻って汗かきついでにと、エアコンを止め音楽鑑賞。おっと、ある面では音鑑賞と言うべきか。ウィントン・ケリーとウェス・モンゴメリーの快作が、今話題のSHM仕様SA-CDになるため、趣味ではなく仕事、という反面、趣味が噛んでこないことにはこんな大汗かけやせんと。節電モードにあるだけに、すべて手短に行こうとする緊張感が汗をなお煽る。これに限らず、オーディオもスポ根なしでは前に進まないのは言わずもがな。結果、生涯品中で最も歪みの少ない部類に入るウェスのギターが、SHM/SA-CDでさらに美音になったのが分かった。と膝を叩くと同時に、『ホワッツ・イット・オール・アバウト/パット・メセニー』のアナログ2枚組が届いた。こういうタイム感が大好きだ。