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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

粗忽の老眼

2009-09-26 23:18:13 | ●Weblog

 ユニバーサル・タイプのヘッドシェル、フェーズテックCS-1が今朝届いた。メーカー固有の特殊なシェル付きのプレーヤーを15年使ってきたため、この類を買うのが何年ぶりになるか思い出せない。カートリッジの取り付けは、どちらにせよ四苦八苦、七転八倒、艱難辛苦。老眼鏡の度をもっと上げないと手に負えなくなりそうだ。指が震えながらつった、という体験も生まれて初めて。で、やっとのことでアームに取り付け、約束事をじっくり済ませて聴くと、ゲインがガタ落ち。半日後に判明した訳は、スタイラスの緩み。注意深くグイっと押し込んだら、おおーっ、V-15type4に新生命が宿った感じになった(写真は別物)。何という粗忽。もうすぐ、ユニバーサル・レコードから、RVGの重量盤LPコレクション20タイトルが発売になる。ビートルズのリマスターも、早くアナログ盤に刻まれて欲しい。ともあれ、おかげで胃の不調が吹っ飛んだ。

 


東京JAZZ2009

2009-09-13 23:06:28 | ●Weblog
 先週末、東京JAZZ事務局から届いた「終了報告」によると、入場者数は9月4日(金)、3,996名、5日(土)、8,308名、6日(日)、6,522名。去年の数がすぐに出てこないので何とも言えないが、実際に見た感じでは、かなりの人だかりだった。しかもこの数に、カウントしようのない地上広場と丸ビルでのフリー・コンサートが含まれない。地上広場の「ダッチ・ジャズ・ガーデン」は、ホールAの本篇を凌ぐも劣らぬ素晴らしさだった。トップ賞は、ベンジャミン・ハーマンのカルテットとニュー・クール・コレクティヴ、次にティネカ・ポスマ・カルテット。まったく対照的なロブ・ヴァン・バヴェルとピーター・ビーツのふたつのピアノ・トリオも、結果オーライのキャスティング。今年は正直なところ、中と外にいる時間が同じくらいになったかも知れない。残暑もほどほどの天気に恵まれ、なかなかに気分爽快。『真夏の夜のジャズ』ではないが、音が空に抜けていく野外ライヴがますます好きになって、家に戻ると『カリフォルニア・コンサート』をヘッドフォンで聴いた。そのついでにいくと、去年の東京JAZZに出たベンソンを、手放しで絶賛する輩がいたが、そういうあなたの耳と心は節穴かと。あの晩のベンソンは、ほとんど壊れてたよ。


緩衝の大小

2009-09-13 00:35:37 | ●Weblog
 11日金曜は、さいたま市南区と鴻巣市吹上(こうすのしふきあげ)を往復する計60km超のドライブ。初めて手にしたSME3009S2が、果たしてこれでイイの? を見てもらうため。埼玉県人として、「鴻巣」「吹上」の地名の丸味に改めて頬をゆるめる一方、うかがった「音工房」のヴィンテージでビンビンの空間には、こっちもあちこちがビンビンになった。上には上が絶えずどこに潜んでいるか分からない、とは、この道の新参者ゆえご容赦を。それはさておき、往路復路共に巨大トラックが多く、中でも「車を積んだ車」に両脇を固められた時は、『ダイハード』のトンネル・シーンがカブって心拍数がはね上がった。と言いつつ、ハンドル越しにバカ・デジカメで撮ったりして。でも、車載のためインシュレートする機具やマナーが、どこかオーディオ似に見えたのは面白かった。何事も緩衝材なくして成り立たずってなことらしい。

生涯最強の難敵出現

2009-09-04 22:36:35 | ●Weblog
 ターン・テーブルもアーム・ベースも水平が出た。アームの数々のおきまり事項も調整し、適正針圧がかかったはず。で、リラクサ4に載せてもう一度水平を確認し、唾を呑みながらガチャコンとモーター・スタート。おまけで付いてきたカートリッジは大したものじゃないのに、おお~っ、これがトーレンスとSMEかと感嘆しつつ、どっこいこれでことが済むはずもないのは言わずもがな。不安8割、達成感2割は、昔、飛行機のトイレで煙草を吸ってバレなかった時に似ている。中古の車にたとえれば、整備費は軽く車体価格を上回るだろう。だが、涙もかれるほどの致命傷でもない限り、こうなった以上致し方ない。それにしても、パワーユーザー宅に行くとなにげに働いているSMEのアーム(3009S2)、いざ自力でうなずかせようとするも、ひと口に言えば手に負えない。ただその代わり、どう展開するか分からないが、顛末記をやるのにさほど恰好のネタもなさそうだ。