もとdaregaitsdoco.com

成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

aja/Steely Dan/右左LR逆

2010-07-30 18:22:26 | ●Audio&Visual
 まだまだ暫定的ながら、残すはカナダのRed Vinyl盤と日本コロムビアの帯付き盤のふたつ。習性というものが少々嫌になってきても、だから習性というのだろう。目下、歴代の内外アナログ盤が8種8枚。経年=勤続疲労のあるヴィニール盤をCDと同じ尺度で比較するつもりはないが、それにしても、1枚1枚のこの音質と音調の違いには唸ることしきり。さらに、暇も使いようなことを思い知った。その代わり、8枚のうちカナダのYellow盤(9022-1006)と英国盤(MCL-1745)のマスタリングが、なんとLR逆、右と左がひっくり返し。これだけなぜか新鮮に思えたのはそのせいだった。SDふたりが知らぬ存ぜずだったはずもない? それとも?

山口小夜子と寺井尚子

2010-07-28 18:27:07 | ●Audio&Visual
 車のエアコンのガス・チャージをスタンドで済ませ、東京・四谷のJazz Life編集部を往復。午後3時ちょい前から4時過ぎの危ない時間帯なのに、首都高5号線が往路復路共に渋滞ゼロ。こういう奇跡的なことがあるから、無理してでも車を持っていたくなる。しかも、それに前後して大収穫がふたつ。ひとつは編集部にお借りした、今話題の寺井尚子のガラスCD。もうひとつは、帰宅するなり出迎えてくれた、ネット・オークション経由の宅配便。日本コロムビアが出したスティーリー・ダンのコンピで、不覚にも僕はコレをオークションで見るまで知らなかった。トルコ・ブルーにメイクした山口小夜子のド迫力は、『aja』の不気味を凌ぐとも劣らない。なので、ディスプレイするにも最高至極。が、寝床の天井には厳しい、など思いを巡らせつつ、ガラスCDをカリーンとプレーヤーのトレイに載せた。定価9万8000円也。どうだったかは、Jazz Life誌かここでいずれ近いうちに。『aja』のアナログが8種8枚揃ったことも。

爆暑のフュージョン

2010-07-25 15:20:47 | ●Weblog
                   

 『CDジャーナル』最新8月号の特集「フュージョン再考」はまあまあ面白かった。日頃、「フュージョンならオレのもの私のもの」を自負するご諸賢の玉稿があまりなかったことも。ほかではやはり、フュージョン発祥以前、たとえばマイルスやコルトレーンをちゃんと聴いてきた人の論旨がビシっと決まると、70年代生まれには到底太刀打ちできないものになるのを痛感。まあそもそも、戦前を学ばずに戦後政治だけ語りたがるような輩が多過ぎては、期待する方がおかしい一面もあるにはあるが。ただ、サッカーW杯決勝を見るうえで、ヨハン・クライフの開脚フライング・ボレーシュートが記憶にあるかないかで分かれた醍醐味の厚薄、これを思うとまた考えも違ってくる。ちなみに、年寄り扱いされようが何と言われようが、1968年放映開始の「三菱ダイヤモンド・サッカー」を初回から最後まで見続けた。最初のサッカー・ヒーローは、ボビー・チャールトンとジョージ・ベストだ。おっと話はそうではなくてフュージョンか。目下、以下の3社協同の「VAMフュージョン・キャンペーン」が真っ最中、とここで紹介して欲しいとのこと。僕にはほとんど仕事の出てこない会社ながら、内容が面白いので興味のある方は飛んでいってみて下さい。ビデオアーツ・ミュージックアルスヴィータK-倶楽部。                 

酷暑の中のネジ・ブーム

2010-07-21 22:51:01 | ●Audio&Visual
 テーマとしてはこれぞ地味の手本。M2075など制振面で脚光を浴びてきたネジ類があるにはあるが、なぜかほとんど光が当たらずに来た局所が電源まわりのネジ、とは出水電器社主の島元さん。しかし、八方手を尽くしてもまだ物足りない、何か見落としてやいないだろうか、と絶えず思考し自ら実践し、その知恵と成果を惜しみなく分けてくれる身上と執念、これにはまたまた頭を下げ通しになった。6月に引き続き月曜に新たに取り替えってもらったのは、タップ内コンセントの結線ネジ。それから今日で2日目、微妙ながら音調が引き締まり、背景も静かになった微妙な気配が、じわじわと焦点を結んできて、こりゃあ次にアース棒の増設に踏み切るしかないかな、と。10本を打ち込んだ現状の抵抗値は16オーム。10本単位の増設が上手いこと奏功してひと桁台になると、別世界がやってくるらしい。ともあれまずは、リファレンスのアナログを、昨日から愛称ターコイズで知られる『ナイトフライ/ドナルド・フェイゲン』のQUIEX Ⅱ盤に一本化したので、こいつの音を聴くのも醍醐味のひとつ。おかげで長年回してきた日本ワーナーの白ラベル見本盤が、いかにもファースト・プレス・グループらしい力量の持ち主なことも分かって良かった。

   

Alone/But Never Alone

2010-07-19 12:47:55 | ●Audio&Visual
         


 何でもしつこく踏み込んでいかないとダメだ。と言うより、こんな単純なところの見落としは大バカもいいとこって、ただ、そこに触れてあるとは思いもよらなかった。裏カヴァー・コピーのいちばん最後に、これは「Custom pressed on KC569 premium virgin vinyl」盤だと。以前どこかの項で触れたように、音の濃度、彩度、解像度などどれも別格に凄いと思ったら、オーディオファイル向けに特化したシリーズのうちのひとつで、しかも、プロモーション用プレスとは恐れ入った。ラリー・カールトンのはもうひとつ『ディスカヴァリー』があり、ほかにもアコーステイック・アルケミー、アルバート・リー、ビリー・ジョー・ウォーカー、ジェリー・ダグラスなど、シリーズは相当数に及んだらしい。Mobile Fidelityの『Aja』などレアなところがやっと揃い始めた矢先のこの始末に、先が思いやられた。お店で狩りする時は、裏ジャケ右下に「MCA MASTER SERIES」のロゴを探すこと。うるさ型を相手にする向こうのネット・ショップでは、ほぼ漏れなく「KC569」の注記を入れているようだ。もしも運良く盤を手に取れたら、強い照明にかざして茶色に透けると完璧。幸いウチのもそうだ。やっかいなのは、重量盤ではないため、つまみ上げた手応えだけで分からないことだが、それだけに凄い。

        

Steely Dan gold

2010-07-15 23:55:53 | ●Audio&Visual
 網を張り続けて1年、アナログ高音質コンピ『Steely Dan gold』(MCA-16016)を、ACOUSTIC SOUNDSでやっと手に入れた。ミント・マイナス・コンディションのPreowedがかっきり50ドルで、状態説明に偽りなし。そして、曲によってはMobile FidelityやCISCOなど3rdパーティー・オーディオファイル盤の音質を明らかに凌ぐ。それらを聴いてきた人なら、1曲目〈ヘイ・ナインティーン〉ではじけるギターのパワー感だけで、こいつの凄さに気づくはずだ。リリースは1982年、CD市場導入年のこと。ドイツのテルデック社による、ダイレクト・メタル・マスタリング&ハーフ・スピード・カッティング。またも不勉強を痛烈に恥じた。
編成は、
A1.Hey Nineteen
2.Green Earrings
3.Deacon Blues
4.Chain Lightning
B1.FM
2.Black Cow
3.King Of The World
4.Babylon Sisters

夕陽のことやら何やら

2010-07-08 23:38:57 | ●Weblog
 これでは梅雨明けかというもの凄い夕陽の直射を見ながら、ひとつ大事な宿題を思い出した。注意深く剪定してもしても、止めどなく背丈を伸ばし続けるメッセージ・ビーン。一時は身長50センチ超。そろそろ地面に植えてあげるべきかも知れない。とまあ、ぽっかり空いたオフの木曜日って、これぞフリーならではの一喜一憂の時間だが、ブラインド・カーテンをモノともせず突っ込んでくる夕陽には、相変わらず拭き掃除をプッシュされ、暇やら忙しいやら分からなくなったりして。そうこうした次に、A面45回転、B面33回転プレスのジャズLPを発見。これは楽しみだ。

       

夏の散財

2010-07-07 22:43:28 | ●Weblog
 面白いCDを送るから聴いてみて、と送ったのはいいが、1週間経ってもなしのつぶて。Sクン、あんたのことだよ。それに前後して、こっそりCDプレーヤーを新調しようと画策し始めると、家人が拠点にする和室のエアコンが唐突に命尽きた。いつも人が集まるスペースなのでイイのをおごると、こっちの仕事部屋の冷房力が圧倒的にダメなことが分かり、さらに、車のエアコンもどうやらガス圧が低いことにも気づいて、ここ2週間は夏対策に神経やら何やらを使い果たしてヘトヘト。そういう埼玉県南部はさらに昨日まで2、3日、局地的集中豪雨続きときてはblogってるどころの話ではなかった。今日は蒸し暑い夏は夏のままでも、なんとなくひと段落の後、ライナー・ノーツをひとつ書き終えて、SHM仕様SA-CDの『至上の愛』と『ゲッツ/ジルベルト』を徹底比較試聴。シングル・レイヤーを音匠フィニッシュにした効用に、強烈果敢に耳と脳が揺さぶられて参った。トップのマイルス71枚組セットのインフォにも。