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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

またまたビニケ

2009-06-30 22:29:26 | ●Weblog
 アルバムの解説原稿を書き終えた締め切りラッシュのわずかな谷間に、SHM-CDでリイシューされた177枚をビニケに移した。かけた手間暇は、正味2時間。DSDリマスタリング+SHM-CDが現われるたび聴きながらいくと、暇さえあれば一気にこの倍はいけそうだ。4、5年もプラケースのバラしを続けてくると、右手指先の皮膚の一部が軽く角質化し始めているらしく、そうか、熱々のコップ酒を平気で持てるようになったのはこのせいかと、変なところでびっくり。それにしても、プラケース177枚を並べた横寸法が1メートル30センチになるのに対して、我ら特許出願中のビニケに移すと45センチとその幅およそ3分の1。写真手前中段のひとくくりがその177枚で、プラケースのままだとこのソップボード1段に収まらない。これぞエコ管理って、いずれ売りさばく魂胆のある人には破壊行為に等しいんだろうが、そういう時期が来たらプラケースだって二束三文になるに決まってる。ただ、百万が一クリスタルCDが100枚揃って、果たして同じことをするかというと、答えはNoという自分の脳は一体何なんだと。貸金庫を契約してエコでもタコでもなくなったりして。

1タイトル20万円のCD

2009-06-20 23:04:37 | ●Weblog
 この上を行くクラシック盤もあったそうだが、ジャズで1タイトルが、にっ、にん、20万円のCDはこれが初。まあ、正確を期せば、比較試聴用のもう1枚のディスクや豪華パッケージもあり、クリスタル・ディスク1枚がそこまでするわけではないにしても、1タイトルが20万円することに変わりはない。
 で、それを1週間の期限付きでメーカーからお借りし、今日で日々繰り返し浴びること4日目。価額相応かの判断こそできなくても、これはやはり凄いの一語で、並のものではない。ひと口に言うと、コルトレーンを中心にしたスタジオの景色が、どでかいスクリーンにバーズアイ・ヴューで映し出される感じだ。つまり、何もかもよく見えるのは、SHM-CDやSACDの比ではない、と。
 ディスクの重量は通常盤の約2倍。プレーヤーに置いた時のカリーンという固く澄んだ音は、ターミネーター2が凍ってバラバラになる時のサウンドに似ている。ポリカーボネート系素材でサーボのバランスを設定してきたCDプレーヤーは、目一杯の重労働を強いられるらしい。こりゃあ、お返しする際は手渡しするしかないが、おとぼけを決め込んだらどうなるかって、ここで言ってはおしまいか。外出する際は一応、天井裏みたいなところに隠す対策を怠らずにおります。

祝・Jazzmal開業

2009-06-14 23:54:47 | ●Weblog
 学生時代の後輩が、週に二度ライヴをやるカフェを開業した。立派な新築の戸建て家屋に、入念な防音処理を施した店舗スペースを併設、新築も大したものだけど、ライヴまで始めるとはびっくりで頭が下がった。ジャズ研時代はトランペッターだったのが、いつしかテナー・サックスに転向し、やがてこうして一種ライヴ・ハウスのオーナーに。未だそのテナーマンぶりを知らないままだが、手が空くとジャムに加わり吹いているらしい。先週の土曜にお邪魔すると、開店から1時間も経たないのに超満員。後で聞くと、ご近所の奥様方が大挙して見えたとのことで、それもまた何より。ど田舎では何をやるにも、地域密着型にならねば身が持たない。デジカメを忘れたので写真は追ってまた。ホーム・ページはhttp://saxyuq.com/jazzmal/home.html。


●メロディ・ガルドーのヴィニール盤

2009-06-12 00:47:00 | ●Weblog
『マイ・オンリー・スリル/メロディ・ガルドー』のアナログ=ヴィニール盤は、予約完売という某店もあったという。それをダイアナ・クラールの『クワイエット・ナイツ』に続いてちょっと前に入手。両方とも深更に微音で聴くのが楽しくて仕方ない。歌の後ろにいるストリングスの「伴奏の気配」がCDと全然違い、メロディの声もCDより少し高い位置からやってくる。それを比べて楽しむっていうんじゃないんだなあ、このアナログ固有の表情の機微とは、やはり、音楽を聴くことに目覚めた最初のフックと自動的にチューニングが合うのが何より。冴えたアートワークなら、聴いてよし、見てよしのおまけが付いてくるのもこのサイズならでは。他方、一億リモコン世代が皆、「次の曲へ」を身をもってやる所作をほとんど忘れかけていることへの警鐘も聴けて、これにはあ痛たぁ~っと色々。老眼が進んだオヤジの指先で、次の曲間にピタリ針を降ろすのは至難の業もいいとこってなわけで。

◎Blu-ray

2009-06-05 23:51:19 | ●Weblog
 PCでBlu-rayの録再ができるようになったのに、Blu-rayディスクが1枚もない、と思いきや、『ライヴ・イン・リオ/ダイアナ・クラール』がBlu-rayだった、というので再生してみたが、いくらDVI接続でも液晶モニターが5、6年前のSXGA(1280×1024)ではやっぱりダメ。しかし、画像はダメでも、写真左からアンソニー・ウィルソン(g)、ジェフ・ハミルトン(ds)、ダイアナ(vo)、カルロス・リラ(vo)によるオフ会での〈イパネマの娘〉、凄いねこれ、カメラマン位置に実際にいたら、グリグリの金縛り状態で動けなくなりそうだ。そんなショックも手伝ってか、昨日、ワープロの一太郎を2006から2009へと一気に上げると、GUIがマックっぽくなっていてあれっ。これに慣れるべきかカスタマイズすべきか。これまたオモチャが増えてしまった。