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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

君子蘭その2

2010-03-30 21:26:00 | ●Weblog
 前回、約2週間前の3月17日は、葉の陰に隠れていたつぼみ茎が、今日はもう少しでいい勝負の背丈に。この分だと、桜と君子蘭のコラボが楽しめそうだ。そして今日は、久しぶりの夕陽。それが明日の天気を占ってくれるだけならいいが、またも見えないところのホコリをグリっと浮き上がらせた。あんまりゴチャゴチャした作りの家具とかは、掃除が面倒この上なくてダメだね。終えたら夕陽が沈んでジョン・マクラフリンの『トゥ・ザ・ワン』が二巡目に入っていた。

   

ADLIB回収

2010-03-22 23:53:31 | ●Weblog
 5度目の車検でついに10年。なのに走行2万キロに満たない車の整備を終えたので、真っ先に『ADLIB』を回収。玄関が古書店風のままじゃあまずい、さてどうするかと倉庫を見回すと、創刊号が出てきた。73年秋号。本篇総318ページのマイルス・デイヴィス特集。
善し悪しを別に、パラパラっと斜め読みするだけで、今や事実情報がすっかり書き換わっているのが分かる。となるとだ、玄関の山に執着するのはいかがなものかと気持ちが揺れようというもの。ブックオフほか古書店はほとんど相手にしてくれないに等しいことは調査済み。ネット・オークションは送り出す手間を思うと腰が引ける。ではさて、執筆陣やコレクター以外、どこのどういう人たちにニーズがあるのかと。やはり、使命を終えたってことかなあ。さあそろそろ、掉尾の勇を振るう原稿依頼が来るか来ないか。来るならいつもの調子か転調かってなわけで、休刊に泣きを入れるのはまだ早過ぎ。

久しぶりのDACとリラクサ4

2010-03-20 17:33:32 | ●Audio&Visual
 約1.5kgのStellavox ST2 96/24を乗せた程度ではリラクサがびくともしないので、まず、天板上に1kgの漬け物石。これには何も起こらず。ならば一気にと、テクニカのインシュを介して7kgの純鉛板を上にドーンと。その間、フォックの制振シートやら何やらを置いたり抜いたり。すると、さすが7kgのマスダンパー効果か、DACに効いたのかリラクサに効いたのか分からないが、いくつか聴き比べたバンド・アンサンブルのアコベに芯が出てきて、ほんの少し延びが良くなった。全体の印象は、評判通りシャープでクリーンで、僕にはクリティカルという一面も耳に残った。
 ただ、クロックをD-ClockのDENTECに換装したソニーXA7ESでは、ST2を通さず素のままの方が音楽がエモーショナル、他方、オリジナルのままのソニーSCD-1は、ST2経由の方が速度感が上がってクラシック向きがジャズ向きに変身した感じだ。今時、24bit、96kHz止まりでは事足りないかとも思ったが、これでもう少しお勉強を続ける手が十分ありそうだ。
 聴いたのは、『マイ・フーリッシュ・ハート/キース・ジャレット』の〈フォア〉、『シング・シング・シング/N.Y.ヴォイセズ』の〈アーリー・オータム〉、『クール・ストラッティン/ケニー・クラーク』(XRCD)など。ところで、なぜ今またDACかというと、アナログが面白過ぎてついついCDが後手に回りがちだったから。次に、10数年落ちのCDPにもうひと頑張りしてもらって、それなりに時が来たらお引き取り願おうかと。まあ大体からして、今、CD再生機のどのへんに狙いをつけるべきか見当が付かないことでもあるし。

 

 

   

君子蘭のことなど

2010-03-19 00:05:17 | ●Weblog
 柄にもないことも繰り返せば板に付くのか。暮れにもらったふた鉢の君子蘭が芽を吹いた。ここまでもこれからも大変、と言っては土居クンに申し訳ないが、寒さに弱く強い日当たりがダメとなると、狭い家の中をあっちこっち行ったり来たりで大忙し。そろそろ開花後の管理のことも見渡しておく必要も出てきた。大筋違いながら、花咲か爺の物語が思い浮かんだ。冷えた時代の枯れ木に花でも咲かせましょうか、などと。
 昨日はもうひとつ、前々回のネタにした『ADLIB』誌編集部から、休刊の謹告メールが来たのにはぎょっとした。噂には聞き及んでいたものの、22年分をひとまとめにする時に考えもしなかったことと、こういう重大事がメールのお知らせで来たことにだ。が、休刊宣言を撤回できた先例がほとんどないことを思うと、残念は残念。まずは37年間の労をねぎらうべきだろう。そして、バックナンバーは回収だ。

極低周波発振装置

2010-03-17 01:02:07 | ●Weblog
 アコーステイック・リヴァイブの極低周波発振装置RR-77を使い始めてひと月が過ぎた。約140(W)×50(H)×160(D)ミリのちびサイズで、重さは山勘で100グラム強しかないのに、これがまあなんと人工的に7.83Hzを発生させて、オーディオ再生などに貢献してくれるのだという。「よく踏み切ったな」と「まんまとハメられたな」が、せめて半々くらいになることを願いたい。7.83Hzの電源入り切りには、猫二匹とも無反応。しかし、大編成ものをかけながらやると明らかに空間の音型が動いて、ウチでは音像がほぐれて穏やかな見通しになる、かなって感じ。効果的な設置は、高さ1.5メートルより上で水平を維持しろとのこと。そこで、いちばん上の書棚が、床から約160センチのところ。いやはや、変わったことが分かっても、なかなか気の利いた言葉にできないもどかしさは、美容院帰りの家人をガチンコで迎え撃つ恰好になってしまった時のようだ。昨日はカラーポジのAD変換を続ける間、ずっとつけっぱなしでいたけれど、そこでも効果が出たら凄いだろうな。寝室使用というのは、変な夢を見そうで正直なところ怖い。が、いずれやってみるしかなさそうだ。


雑誌を丁稚に

2010-03-14 23:52:07 | ●Weblog
 前にLP置き場を確保するには何かに出て行ってもらわねば、と書いたが、今日、預かり手の見つかった雑誌を整理しながら、大問題はその総重量の方にあることにも改めて気づいてドキっ!! 結論を先に片付けると、車のトランクに収めた分だけで、約137kgになった。夜なのに、リアのショックが沈んでいるのが分かるって、そりゃあ後席に巨漢ひとり乗せたのと一緒だもの。まあそれはいいとして、こういうのをオンボロ木造家屋の2階に積み上げてきたにもかかわらず何事もなかったのは、地震大国にあって幸運以外の何物でもないと。抜き打ちで1990年の12冊を測ったら6.2kg。1988年から2009年まで22年を掛け算して137kgというわけ。ただこれ、くれぐれも『ADLIB』誌に「出て行ってくれ」というのではなく、昔なら丁稚奉公にでもやる感覚なのを念のため。12冊を縛るコツは、背表紙を次々互い違いにして、ビニールの平ひもを使うこと。

ビル・エヴァンスのアナログ22枚組箱

2010-03-11 01:00:34 | ●Weblog
 リヴァーサイドの名盤11タイトルを、それぞれ45回転180g重量盤2枚4面に刻んで、全22枚のボックス・セットとは、アナログ・プロダクションもまた大風呂敷を広げたもの(プレスもRTIではなくドイツで)。1500セット限定発売で、定価599.99ドル。お買い求めの方、どなたかご意見をお聞かせ下さい、と言うしかないが、まさか見通しなしでこんなリリースに踏み切らないだろうから、やっかいながら面白いことになってきた。ドライブ・ベルト掛け替え式の高級機だけ回している人は、45回転盤をどう見ているんだろう。オリジナルの『ポートレート・イン・ジャズ』ではB面の3曲目にある〈いつか王子さまが〉が、2枚組ではD面の1曲目にズレ込むのも、これって聴くのに相当忙しいわけだし。それでもこの分だと、何か次が潜んでいる気配が濃厚だ。そろそろこういう類を積極的にかけてくれるジャズ喫茶が出現してもいい。