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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

JVC和フュージョン

2016-10-29 12:18:31 | ●Audio&Visual

 ビクター和フュージョン・シリーズのうち、渡辺貞夫、日野皓正、ネイティブサン、タイガー大越などの11タイトルを、遅ればせながら家で聴いた。何より先に『カリフォルニア・シャワー』のタイトル曲。「聴いた」と言うより「聴き比べた」。和フュージョン盤はK2HD PRO+UHQ-CDと現代最強の構え。資料棚から引っ張り出してきた旧盤は、1990年リリースのVICJ-23011、2,300円盤。結果は、和フュージョン盤の圧倒的な高音質、好音調に笑いが止まらなくなった。そこで、Exact Audio Copyでリッピングしたファイルのプロパティを見ると、オリジナル・サイズの表示はどちらも5分34秒=56.31MBで変わりがないのに、Flacのファイル・サイズは、K2HDが33.33MB(41% Compressed)、2,300円盤が29.99MB(47% Compressed)で、データの圧縮率が異なる。ほかのトラックもほぼ同じで、今まで気にしてこなかったことだけに、これは面白い。まあいずれにしても、サダオさんのサックスが太くウェッティになったのが何よりいいところ。新録新譜がこんな感じで出てくると、16bit/44.1kHzもまだまだ捨てがたくなる。


blogを始める前の備忘記から

2016-10-20 06:53:29 | ●Weblog

 ETCがまだ影も形もない頃。湘南での告別式から車でさいたま市に戻る帰路、斎場で一緒になった先輩を都内まで送ることに。ちょっとして有料道路が間近に迫った時、コンソール・トレイにたまっていた小銭で用が足りそうなので、「すいません、かき集めてくれますか」と私。すると先輩はおっくうそうにじゃらじゃらとやって、左ハンドルの私に「はい」だって。この人が車に乗り慣れてないことは、ドアの閉め方で察しがついた。パカーンと目いっぱい開け放ったドアを力づくで引っ張って、ガッシャーンと。まだ建付けが悪い車が多かった時代の閉め方だ。その次が、これは私の身勝手か、普通、足代がわりに通行料金くらい持ってくれるのが気遣いというはずが、そんな発想の微塵もないのに何だかなあと。さらに都内の自宅近くで降りる時、「なるほど、車だとこんなに楽なんだ」とだけ吐いて、再びガッシャーンとやって立ち去った。その後、何年かしてから同じ目にあわされた別の御仁にも申し上げたい。近現代車のヒンジ式ドアは、ボディから20、30センチくらいまで寄せておいてスッと押し込めば、閉まるようになっているのよ。それと、乱暴にドアを閉められると、密閉度の高い室内にいる者が鼓膜に空気圧パンチを食らうのよ。ドアを閉める動作に、なんとフォロースルーまで付けた斎場帰り野郎の無神経には、今も笑い泣きするしか手をなくす。まるでボーリングの球を投げ終えた時のようだったわけで。


シングルPCライセンスの悲劇

2016-10-08 16:43:01 | ●Audio&Visual

 PCのマザボとCPUを換装すると、ケースの外見は同じでも、PCを新調したと見なされるって当たり前のことか。それでシングルPCライセンスのリッピング・ソフトdbpoweramp CD Ripperが、20ドルでバージョンアップしたばかりなのに使えなくなった。きわめて重宝してきたが、また新たに買い改めるのも面白くないので、フリー・ソフトのEAC(Exact Audio Copy)を初めて真面目に試してみた。初期設定やテストに約半日。すると、おおーっ、これはいける。dbpowerampほどユーザー・フレンドリーではないにしても、どうやらリッピング精度に変わりはなさそうだ。そうか、これで良しとするなら、PCオーディオのソフト環境は、すべてフリーで丸く収まることになる。早速、『デイ・ブレイクス/ノラ・ジョーンズ』をFlacのレベル5でリッピングしたファイルを、foobar2000でDSD5.6MHzにリアルタイム変換して聴く。ディスク再生より丸みを帯びた音調だが、歌の息遣いがアナログっぽく広がるのがいい。まあ、それより何より圧巻なのは、ウェイン・ショーターの出番がどんぴしゃなことで、ノラジョの"初心忘るべからず"の気概以上にやられたのがそこのところ。で、これと初めて結構な音量で正対しながら目下16曲中14曲目で、素晴らしいがなかなか終わらないんだ、というのが正直な極私感。foobarのバージョンは一応最新だが、スキンの方は旧態依然としたまま。ロシア語のサイトから落としたVUメーターのコンポーネントが、長生きしてくれることに感謝。