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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

バーニー・グランドマン匠

2008-11-12 22:56:34 | ●Weblog
 今日、マスタリング・エンジニアの名匠バーニー・グランドマンと、TIMEレーベルのリマスタリングのことを皮切りに色々な話をさせてもらって最高の時間を過ごせた。と、これ以上は記事になる前にあれこれやれないのが残念だが、こればかりは先走っても構わないのは、氏とは完全無欠のジャズ・ファンである、ということ。「アコースティックな環境に於いて、即興で行なわれる音楽こそ音楽だ」と。
 94年5月のロス、『ブレイクアウト/小曽根真』のマスタリングでスタジオにお邪魔して以来だから約14年ぶり。にもかかわらず、若い、若い。コンテンポラリー・レコード時代のロイ・デュナンの回想も、「ひとまずそのことは....」と割って入らないと汲めども尽きない感じ。空軍の兵役を終えてから本格的にこの道を目指したそうで、とか、誰か評伝の支度を始めて欲しいもの。写真は、TIMEのアナログ・マスターをにらむBG(Photo by Akira Taguchi)。

タイムBGマスタリング・シリーズ

2008-11-03 17:44:52 | ●Weblog
 朝日新聞の夕刊が届くのが、年一年と早くなってきて、2、3日前、スーパーカブのブリブリ言うエンジン音とブレーキのきしみで時計を見ると、なんと14時18分着。幸い酒は残っていなかったが、残した時はひどいよ。蕎麦屋で朝刊を斜め読みして家に戻ると、もう夕刊がお出迎えみたいな恰好になる。一応郵便受けからつまみ出すけど、二日酔いでなくても14時代の夕刊って、夕刊?って感じ。時事報道の速報度は、ネットなら朝刊に相応。老舗の月刊雑誌が消えていくはずだ。そんな風にあれこれが減速加速傾向な折、新素材ディスクのSHM-CDとHQ-CDが元気闊達で、来年の申告時の資料代が何年ぶりかにどっと膨らみそうだ。ジャズ・ファンへの現時点でのいちばんのオススメは、バーニー・グランドマン(BG)&田口晃コンビの労作「タイムBGマスタリング・シリーズ」10タイトル。どんよりと不細工だった音景のピントが、どれもシャズ的にシャキっときた。SHM-CDは、ECMのマンフレット・アイヒャーが由とした次に、BGも拍手の手を止めなかったとか。だからとは言わないが、大した違いなしとするヤツの気が知れない。写真はマスター・テープと格闘するBGスタジオLAのテレコ(Photo by Akira Taguchi)。