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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

君子蘭、満開

2010-04-30 21:59:26 | ●Weblog
 満開写真を撮っているところに、Acoustic Soundsからシングル・レイヤーのSA-CD『至上の愛』と『ゲッツ/ジルベルト』、ハイブリッドの『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』が頃合い良く届いた。今度は注文クリックから6日目で、これまた僕にはまあ優秀。シングル・レイヤーの2タイトルは、8年前の2002年リリース。ウチにSA-CDの再生機がなかった当時は高嶺の花か知らぬ存ぜずでいたのが、前項のSHM仕様が出てくるとなると、もはやそうは問屋が卸さない。とまあ半ば義務感に突かれた買い物だったものの、これら3枚、持っていて損のないものばかりだった。中でも、『トレーン&ハートマン』は、ふたつの層がそれぞれ、ステレオ音源とモノラル音源の12曲入りで、モノラルが相当イイ。ほかも、初DSDマスタリング、初SA-CD化の気概が載っている感じだ。さてそこにきて、『至上の愛』45回転180g2枚組LPセットが、Analogue Productionから5月10日リリース予定。ちょっと体力が続きそうにない。

       

補足

2010-04-25 18:24:37 | ●Weblog
 前々項の「SHM仕様のSA-CD」、内容公開をもったいぶったわけでなく、単に面倒くさかっただけ。言い出した手前、全20タイトルは以下の通りなのを補足。記憶が合っていれば、『彩(エイジャ)』はこれが初SA-CD化になる。

●ロック/ポップス(10タイトル)
1.『レット・イット・ブリード/ザ・ローリング・ストーンズ』(abkco)米ABKCO制作 2002年DSDマスター
2.『フーズ・ネクスト/ザ・フー』(Polydor)国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター
3.『いとしのレイラ/デレク・アンド・ドミノス』(Polydor)国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター
4.『461オ-シャン・ブ-ルヴァ-ド/エリック・クラプトン』(Polydor)国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター
5.『童夢+2/ザ・ムーディー・ブルース』(Deram)国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター
6.『彩(エイジャ)/スティーリー・ダン』(Geffen)国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター
7.『シンクロニシティー/ポリス』(A&M)米A&M制作 2003年DSDマスター
8.『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ/ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』(Polydor)国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター
9.『フィルモア・イースト・ライヴ/オールマン・ブラザーズ・バンド』(Mercury) 国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター
10.『ホワッツ・ゴーイン・オン/マーヴィン・ゲイ』(Motown)米Mobile Fidelity Sound Lab制作 2008年DSDマスター

●ジャズ(5タイトル)
1.『ゲッツ/ジルベルト/スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト』(Verve)米国Verve制作 2002年DSDマスター
2.『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン/ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』(Impulse!)米国Verve制作 2004年DSDマスター
3.『至上の愛/ジョン・コルトレーン』(Impulse!)米国Verve制作 2002年DSDマスター
4.『エラ・アンド・ルイ/エラ・フィッツジェラルド』(Verve)米国Verve制作 2002年DSDマスター
5.『サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン+1/サラ・ヴォーン』(Emarcy) 米国Verve制作 2003年DSDマスター

●クラシック(5タイトル)
1.『ブラームス:ドイツ・レクイエム/カラヤン指揮ベルリン・フィル、他』(Deutsche Grammophon)独Emil Berliner Studios制作 2004年DSDマスター
2.『サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン》/バレンボイム指揮シカゴ交響楽団、他』 (Deutsche Grammophon)独Emil Berliner Studios制作 2004年DSDマスター
3.『バルトーク:管弦楽のための協奏曲、他/ショルティ指揮シカゴ交響楽団』(DECCA) 英DECCA制作 2004年DSDマスター
4.『リスト:ピアノ作品集/クラウディオ・アラウ(ピアノ)』(DECCA/旧Philips)英DECCA制作 2004年DSDマスター
5.『バッハ:管弦楽組曲第1番、第2番/リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管、他』(Archiv) 独Emil Berliner Studios制作 2004年DSDマスター

「さわら」にトイレ

2010-04-24 21:54:59 | ●Weblog
 「飲み屋の時間制限」だったかに書いた、有楽町駅近く高架下の名店「さわら」にトイレができた。知らない人にはなんのこっちゃも、ご無沙汰気味のファンには強烈な吉報だろう。初めて呑んだのが20代だったから、もうかれこれ30年超の付き合い。行く前に必ず用を足すのが鉄則だったが、これでもう多少てんぱったままでも飛び込める。その代わり、長居がなお増えそうなのが一長一短。それと、21日にまた左隣に来た髭眼鏡のオッサンさあ、こっちの談話にひょいと土足で踏み込んでくるなよなあ、偉そうに。僕が通い始めた頃の板さんチームは無言でも怖かったよ。「美味いもんしか出さないから、さっさと食って呑んで帰ってくれ」みたいな感じに、若造には心惹かれるものがあった。「トイレどこですか?」の返事はいつも「ない!!」で、それで喧嘩が3度くらい起きたかな。勝ち負けが決まる訳はいつも、向こうに包丁があるなしと関係なかった。

SHM仕様のSA-CD

2010-04-23 22:17:27 | ●Weblog


SHM-CDとHQ-CDがまったく落ち着いてきたところに、今度はユニバーサル・ミュージックから「SA-CD~SHM仕様」が登場。要は、SA-CDのディスク素材をSHM-CDと同じにして音質向上を図ったもの。一昨日21日(水)の試聴会に出た晩の備忘録代わりをアップし忘れていた。確かに、これまたイイ。素材がクォリティ・アップした分だけ、プラスがあってもマイナスは出てこない感じだ。6月23日発売の初回限定盤全20タイトルのうち、ジャズは次の5タイトルで、マスターはすべて既存のもの。そこもまたイイ。『ゲッツ/ジルベルト』『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』『至上の愛/ジョン・コルトレーン』『エラ&ルイ』『サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン+1』。ただし、SA-CD層だけのシングル・レイヤーなため、対応機がないと再生不可。が、これまた音質アップの得策なのはご諸賢によく知られるところ。全タイトル各4500円。目下進行中の紙ジャケ特化デザインは相当カッケーそうだが、お値段の方は少々タッケーかも。にもかかわらずと言うか、さもありなんと言うべきか、試聴会場は超満員の大盛況。で、20タイトルのうち私的最強の「今すぐにでも欲しい聴きたい」は、「国内オリジナル・アナログ・テープを基にした2010年最新DSDマスター」の『彩(エイジャ)/スティーリー・ダン』。これから先、CISCOのアナログCLP-1006を、あんまり回したくないので。

どちらも、もうちょい

2010-04-20 22:49:57 | ●Weblog
 19日(月)の君子蘭。桜とのコラボは考えが甘かったが、かえってズレてくれて良かった。明日あたりに相当の見頃になりそうだ。生まれて初めて目の前にしたこともあって、何分咲きなのか、このくらいでも美しさに圧倒される。
 もうひとつのもうちょいは、いなくなったかと思うと突然現れるのらクロ雄猫。陽の高い日中は難しいが、夜になるとほとんど自由自在。爪の使い方がまだ野性なのに注意さえすれば、どうなんだろう、飼い慣らす峠を越えたのでは。と言ってこの先どうしたらいいか決めかねているのが痛し痒し。どなたかごいり用な方いらっしゃいませんでしょうか。


運の尽き

2010-04-19 00:06:44 | ●Weblog
 オーディオのことで、広い意味の業界仲間からお褒めの言葉を頂いたのは、この大冊の著者、田中伊佐資さんが初めてかも知れない。が、その気にさせられたのが運の尽き。僕についてのパートにある、スピーカー・スタンドのことを相談せずにいたら、家人にも猫たちにも、もう少し楽をさせてあげられただろう。なので、「ハートに火をつけて」という人以外、たとえばオーディオに中途半端でいる人は、この本に絶対手を出さない方がいい。じゃあ、立ち読みって、それはそれで今度は、面白くて読みやすいから始末が悪いったらありゃしない。『ぼくのオーディオジコマン開陳』(P-Vine Books/ブルース・インターアクション刊)。これを読み終えて、一体いくらかけたんだろうと思う人は、もうすでに運が尽きかけている人かも知れない。

送料26ドルは高いか安いか

2010-04-16 17:29:40 | ●Audio&Visual
 「LPをグラムで買う」に書いたACOUSTIC SOUNDSから、中4日でブツ到着。拍手だ。オーダーしたのが4月10日(土)深更。「今から24時間以内に発送」のメールが返って来たのが4月13日(火)午前11時1分。これは向こう時間で12日のこと。すでに手配を済ませた上での通知としよう。それでも、FedEx Economy便が届いたのが昨日15日(木)のお昼ちょい過ぎ。頼んだのが「New Arrival」と売れ筋モノだったとはいえ、これにはびっくり。ウハウハとがっちり梱包をほどいて出てきたのは、ダイアナ・クラールの180gLP2枚組『The Look of Love』(ORG)と、台湾ユニバーサルのxrcd24『All For You』の大小2タイトル。これが3度目のオーダーになるが、ネット・オークションなら今のところ、「梱包も完璧な大変信頼の置ける出品者」だ。三たびの注文に勢いづいてくれたのかも。その代わり、いつものことながら、CDの一気に慣れたからだにA面からD面まで4面相手は大変。うたた寝など御法度だ。が、集中すればするほど、CDでは味わえないプラスがいくつも見えてくるからいい。ちなみに、送料は26ドル。日本の輸入店だと、エサ箱にある以外は注文、入荷待ち、といったかったるさ無しで済めば、僕にはかろうじて受忍限度内に収まる。

人生最大の窮状にアナログ最強の難敵出現

2010-04-09 20:56:24 | ●Weblog

 これでは1年がかりでも済まされそうにない。大先輩のオーディオ評論家H氏から、貴重なカートリッジをたんまりお借りできたものの、ほぼすべてが生で目にするのも手にするのも臭いをかぐのも初めての逸品ばかり。しかも不運なことにこれから先、相隣の解体工事が小休止する頃に黄金週間の原稿締め切りが集中して、目下は上原ひろみさんのインタヴュー予定が二転三転して、とかいうところにユニバーサル・ミュージックがSHM仕様のSACDを発表、再来週に試聴会があってと、何だかここ数日、容易ならぬ緊張と弛緩の繰り返しを強いられている。いずれにせよ、日中のいい時間帯にきちんとオーディオに火を通せないばかりか、ワープロ画面がゆらゆらして船酔い状態から抜けられなくなる痛手には、いかんともしがたい物がある、ということを、さいたま市教育委員会・管理部・学校施設課・施設第1係のD係長さんなど4氏(4月6日)、同じく、さいたま市建設局・建築部・営繕課・教育施設係のT課長補佐兼係長(今日4月9日)さんなど2氏に、拙宅の現場でありのまま体感頂けたはず。何もかもひと段落したら、オーディオ類に限らず、工事振動の影響が見越せる機器すべてをメンテやレストアに出さざるを得ないことを、加えてお含み置き下さい。もちろん、生き物も同じルートを避けられないことも。H先輩、すいません、そんなこんなで、逸品体験は年内計画とでもしないことには終わりが見えない窮状でして、なにとぞご容赦下さい。


損害賠償って

2010-04-04 22:03:07 | ●Weblog
 平和だった田舎暮らしが、ここに来て初めてぐちゃぐちゃにかき乱されたって、さあさあお立ち会いだ。最短でウチの裏手約25メートルのところから先に延びる、鉄筋3階建て小学校舎の解体工事が、3月半ばからドッスンドッスンとスタート、生まれて初めて「損害賠償」という字句が目の前にちらついたままでいる。なにしろ、工事の振動で針飛びが起こってはアナログが聴けない。ではCDならいいだろうとはナメんなよの世界が厳然とあるわけで、いずれにしても生業が普段通り進まなくなることおびただしい。先週の平日、CD評を書くのにやむなくiPodにリッピングし、揺れの来ない公園に行って大嫌いなヘッドフォンで聴いた。桜をめでる余裕など生まれようもない。「教育委員会・学校施設課」ならびに「建設局建築部営繕課」の各位へ、事態はきわめて深刻であり、痛みは家屋にとどまらず、肉体、精神へも及びつつあることを、そちらでもぜひ深刻にお含み置き下さい。もめ事に強いshioちゃん、久しぶりに手を貸してくれないかい。