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成田 正の楽屋入り口 by STHILA COMMUNICATIONS

ビニケやらなにやら

2008-05-31 23:39:11 | ●Weblog
 CD用ビニケが底を尽きそうになってから、まるで胃薬を間引きして飲む感じでいたところ、1万5000枚の補填には勇気百倍、今度はまさか、当面底が尽きないだろうから、一服する手を惜しんで移植作業に専念。見る見る収納棚がゆったりしていく手応えに、これなら盛夏が来る前にひとつ示しを付けてやろうと、向こうひと月を目標に、日々、内職風景になる地味~な作業を欠かさずに行くことに決めた。これから先、新しく入れたPMCのスピーカーのエージングに最低3ヵ月。ブラケースの背表紙が詰まった壁より、ビニケの縦縞模様の方が音には絶対イイはずだ。その効能のほどは、『Revolutions/Jim Beard』に早くもありあり。SACDがいつも勝利を収めるとは限らないものの、いつも何か期待値を超すものがあるのがいい。しかし、アルファベット順とか何らかの法則でCDをハンドルしてない人は、いざという時どうするんだろう。写真は、ヘッズアップから衝撃デビューした、23歳のキューティー・シンガー&アコベ奏嬢Esperanza Spalding。超本格派です。

プラケとビニケ

2008-05-18 23:57:35 | ●Weblog
 5月連休明けに、CD用ビニール・ケース1万5000枚が届いた。そんなにいらなかったんだけど、これがロットのミニマム・サイズ。ひとりの割り当てを適量にするには手分けすればいいところ、運悪く薬(ビニケ)が切れた仲間がまわりにいなかった。段ボール箱ふた箱を見て、バイトを雇いたくなった。が、万が一そうできてもやってはダメ。プラケをバキっとばらしてビニケに移す間、ライナーノーツ冒頭だけ読んで筆者を読む、署名だけ見て骨子や展開を予想する、時間さえあれば丸一日かけても飽きない。さらに、なお時間さえあれば、音楽と音も聴く。それは、資料整理をしているうち、四半世紀前の雑誌広告に吸い込まれる時の気分と似ている。ただ、これには困ったというのが、SHM-CDの初版。プラケースにロゴの刻印があって、こういうのに貧乏人はひどく弱い。そのせいで、プラケ廃絶隊員としての達成感が半減した。つまり、それだけプラケのままにしておくとは、いやはや。なお昨夜、ネット・オークションに出した物が、初めて落札された。ど、どうしよう。ビニケも出してみようかな。

Tom Lord

2008-05-14 15:44:35 | ●Weblog
 去年の秋からだったかトム・ロード・ディスコがネット・アクセスできるようになって、さて果たして、と思っていたら、1ヵ月のお試し期間をもらえるというのでサインインした。HTMLなので文字表示がテキスト・ベースで、CD-ROM版よりはるかにPCフレンドリー。「編集」→「このページの検索」も当然できるようになった。が、あれこれ調べて原稿をでっち上げる方々はこれでますます泥沼にはまり、そして、知ったかぶりの鉄仮面に危うい彩りを添えそうだ。もう随分前からだが、とある仲間たちと「やればできる」と苦慮してきたのは、原稿を書く時のPCアプリを、ワープロとメーラーだけに限定すること。PCのシステム的には、マルチ・タスクができなかったMS-DOSのネイティヴ・モードにも等しい。が、皆で呑みながらWin-XPでDOS窓を開けようとすると、誰も手立てを知らない、というか、これってどうしたらいいのとかで盛り上がる。そこに遅ればせながら、iPod Touchが割り込んできた。GUIの素晴らしいレトリックを持ちながら、本邦の携帯電話網と隔絶している。レトリックばかりで音楽の核心に届かずじまいの評論みたいだ。