落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

中共・初の民主選挙

2012年02月05日 | 政治・外交
昨年12月、広東省陸豊市烏坎村で警官隊と農民が大規模抗議事件で数日間にわたり対峙するという事件があった。村の共産党幹部が全員逃げ出すという事態になった。
その村(有権者7,800人)で、このほど民主選挙が行われたという。本物の民主化が始まったのだろうか。
大規模抗議が発生した烏坎村 中国で初の民主選挙
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/02/html/d52399.html

 【大紀元日本2月4日】昨年の年末頃、大規模な抗議活動が発生した中国広東省の汕尾市烏坎村では1日、中国共産党政権下において初の民主選挙が行われ、その結果も公表された。投票率は8割を超えた。
 村の幹部が無断で村の土地を大量に売却したため、去年9月から、村民たちは土地の返還と民主選挙よる幹部選びを要求し、直訴や抗議を続けていた。その間、警官隊は10日以上に渡り村を封鎖して、村民たちと対立していた。また、逮捕された村民1人が監禁中に拷問を受けて急死した。後に当局と村民の話し合いが行われて、当局は民主選挙による村の幹部選びの要求を受け入れた。

 外国メディアとウェブユーザーが注目する中、1日に同村の選挙管理委員会のメンバーを選ぶ村民投票が行われた。約7,800人の有権者のうち、6,242人が投票し、投票率は8割を超えた。同日の夜11時に、選挙結果が公表され、11人の村民が選ばれた。
 選挙委員会が管理するもとで、今年3月には村の幹部を選挙で決める。また13人の村民代表をも選出し、その役割は幹部の仕事を監督するという。

 同日夜9時頃、中国新聞サイトは今回の選挙を簡略に報道した。それに続いて、国内大手情報サイト「網易」、「鳳凰新聞網」「ヤフー」も相次いで本件を取り上げ、国内有力紙「新京報」、「中国青年報」もこれを報道した。
 一方、選挙の現場を取材しようとする外国メディアは依然として、当局の制限を受けたもよう。

 香港紙「蘋果日報」「東方日報」の記者ははじめ、当局から取材許可証の交付を却下されたが、村民が抗議した後に最終的に選挙現場に入ることが許された。
 英国在住の中国人民主活動家・金露西さんは、ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材で、今回の民主選挙にたいして強い関心を示した。「人民が選んだ代表が、人民の利益を最優先する事がもっとも重要なこと。それができなければ、民主の虚像に過ぎずない」とし、これから事態を見守っていくと語った。
(12/02/04 11:18) (翻訳編集・叶子)



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (しょうた)
2012-02-06 13:25:16
私もこのニュースを見て、ちょっと驚きました。まさか本物の民主化が始まったのではないでしょうね。
でもこれが糸口になって、民主主義国家になるといいと思いますが。
返信する
しょうた様 (落葉松亭)
2012-02-06 18:23:19
中国の四千年の歴史では、人民は度々変わる皇帝でもそれをよしとしてきました。、中国共産党を皇帝と見ているとなると、ソ連崩壊のような大したことにはならないこもしれません。

一方、昨年中国は都市人口が農村人口をはじめて上回ったそうです。広東省の汕尾市烏坎村も沿岸部の都市地域で、ここで起こったことは、広がる可能性がなきにしもあらず。
今はインターネットの時代、都市部人民が民主化を意識しているかどうかですね。こちらに期待ですが、中共政府のチベット・ウイグル・内モンゴルなど周辺自治区への人権弾圧は相変わらずのようです。
返信する

コメントを投稿