落葉松亭日記

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麻生氏台湾訪問

2023年08月09日 | 政治・外交

自民党の麻生氏が台湾を訪問した。目的は台湾海峡を含む当地域の平和だ。
台湾メディアは大歓迎と報じた。

自民党の麻生副総裁が台湾訪問 蔡英文総統と会談
自民党のNO.2である副総裁が訪問するのは1972年以降初 中国は訪問に反発

8/8(火) 17:15配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN
https://news.yahoo.co.jp/articles/e702e90faedd15ea6ddf9187c4c6bef1596abb19

きのうから台湾を訪問している自民党の麻生副総裁。軍事的圧力を強める中国を念頭に「戦う覚悟」という強い言葉を使って危機感をあらわにしました。

蔡英文総統と会談を行っている自民党の麻生副総裁。今回の訪問は台湾政府からの招待を受けたもので、自民党によると、党のNO.2である副総裁が訪問するのは、日本が台湾と断交した1972年以降初めてです。

きょう午前、台湾の国際フォーラムで講演した麻生氏。訴えたのは、軍事的圧力を強める中国を念頭に置いた発言でした。

自民党 麻生太郎 副総裁
「我々にとって最も大事なことは、『台湾海峡を含むこの地域で、戦争を起こさせないこと』です。今ほど日本、台湾、アメリカをはじめとした有志国に、強い抑止力を機能させる覚悟が求められているというように思っております。こんな時代はないのではないか。戦う覚悟です」

以前から台湾海峡での戦争、いわゆる「台湾有事」が始まった場合、「日本でも戦争が起きる可能性は十分に考えられる」との見解を示していた麻生氏。

防衛力を持つだけでなく、それを使うという明確な意思を相手に伝えることが抑止力になると強調しました。

自民党内では、去年12月に萩生田政調会長や世耕参院幹事長など幹部が相次いで台湾を訪問しています。そうしたなか、今回、党ではこれまでで最も高い立場の麻生氏が訪れたことについて自民党関係者は。

自民党関係者
「麻生氏が台湾に行くこと自体が、抑止力として中国に対するメッセージとなる」

しかし、こうした動きに中国側は反発しています。麻生氏の台湾訪問について、中国外務省の報道官は書面で次のように回答しました。

中国報道官
「断固反対し、強く非難する。厳正な申し入れをした」
そのうえで、「日本側が歴史を深く反省し、『一つの中国』の原則と台湾問題の約束を厳守するよう厳粛に促す」と強調しています。

ある与党関係者も「台湾に肩入れし過ぎたら、間違いなく中国を刺激する」と懸念しています。
自民党幹部の異例の訪問に中国は反発を強めていて、今後、日本を取り巻く安全保障環境が一層緊迫する恐れもあります。



「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)8月9日(水曜日)  通巻第7854号
http://miyazaki.xii.jp/

 麻生太郎訪台を台湾メディアは大歓迎 総統、副総統等総出の晩餐会   (台湾と日本は価値観を共有している)

 8月7日に台北入りしてフォーラムに出席した麻生太郎・自民党副総裁を団長とする訪問団。翌8日に麻生副総裁は台湾で講演し、台湾有事を念頭に、「日本、台湾、米国をはじめとした有志国には戦う覚悟が求められている」と訴えた。

「有事には台湾防衛のために(日本の)防衛力を使う。その明確な意思を相手に伝えることが抑止力になる」と踏み込んだ発言をしている。

麻生副総裁は続けて、中国が軍事的圧力を強めているが、最も大事なことは台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないことだ」とし、その「抑止力とは(1)能力(2)能力を使う意思と国民的合意(3)能力と意思があることを相手に知らせる」。
これら三つがそろって、抑止力が真に機能するとした。

 2022年8月にナンシー・ペロシ米下院議長(当時)が、これみよがしの派手な演出で訪台した際、中国軍は大規模軍事演習を強行した。また日本のEEZを含む周辺海域に弾道ミサイルを撃った。

 麻生副総裁は同日、蔡英文総統のほか、次期台湾総統選に与党・民主進歩党から出馬する頼清徳副総統とも意見交換した。
麻生は「台湾の自主、防衛のために持っている力をきっちり使う決意、覚悟があるのかが最大の関心だ」と伝えた。台湾のメディアはいずれも麻生訪台を大きく伝え、テレビニュースもトップだった。

麻生氏は平成20年、内閣総理大臣に就任した。
その2年前外務大臣当時(平成18年)、「自由と繁栄の弧」を提唱してから、はや5年経った。 鳴かず飛ばずの岸田内閣は沈滞ムード、もう一度総裁をなさっては。


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