落葉松亭日記

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北朝鮮、新たな協議復帰条件?

2006年11月04日 | 政治・外交
北朝鮮は6ヶ国協議復帰に新たな条件を付けている。日本の「お家の事情」まで心配してくれているのもおかしい。
6カ国協議、日本参加の必要ない 北朝鮮が表明 (11/04 11:27)産経
 北朝鮮の外務省報道官は4日、北朝鮮の核問題に関する六カ国協議の再開に関し「われわれはこれまで日本に6カ国協議に参加してくれと要請したことはない」と述べ、日本の協議参加は必要ないとの立場を、朝鮮中央通信を通じ表明した。
 北朝鮮は、これまでも6カ国協議で拉致問題を取り上げようとする日本の出方を批判。「日本は協議への参加資格はない」などと主張してきたことがあるが、日朝の関係正常化も目標の一つとして盛り込まれた昨年9月の共同声明以降、日本の参加を強く牽制(けんせい)したのは初めて。
 報道官は「日本では(新)政府が発足したばかりで国内的に忙しいだろうから、無理して6カ国協議に首を突っ込まず、家の事情(国内政治)に神経を使う方がよいだろう」と指摘した。また「日本が6カ国協議に参加しないとするならこの上なく良く、参加国が減ることは協議の効率性を高める上でも悪くはない」と述べた。(共同)

 タイミングよく曽我ひとみさん拉致犯人に逮捕状が出た。
■【主張】曽我さん拉致 時宜に適った実行犯手配 平成18(2006)年11月4日[土] 産経
 曽我ひとみさん拉致事件で、新潟県警は北朝鮮の女性工作員の逮捕状を取った。警察庁は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配した。安倍内閣の拉致事件解決に向けた強い姿勢の表れといえよう。
 曽我さんは昭和53年8月、母親とともに北に拉致され、曽我さんは帰国したが、母親の行方は不明だ。曽我さんはこれまで参加した集会で、「後ろからついてきた3人組の男に拉致された。船に乗せられた際、日本語を話す女の声を聞いた」と証言していた。
 4年前の日朝首脳会談で、金正日総書記が初めて拉致事件を認めて謝罪し、曽我さん拉致について「現地請負業者に依頼し、引き渡しを受けて連れてきた」と説明した。現地請負業者は、曽我さんの故郷、佐渡の日本人か在日朝鮮人とみられている。
 警察当局は、これらの拉致ネットワークも徹底解明する必要がある。
 北は先月9日、世界を敵に回すような核実験を行った。日本は独自に追加制裁を行い、国連安全保障理事会も国連憲章7章に基づく対北制裁決議を全会一致で採択した。米国と中国、北朝鮮の非公式協議で、6カ国協議再開が急遽(きゅうきょ)、決まった。
 このような時期に、曽我さん母子を拉致した実行犯が国際手配された意味は、極めて大きい。警察庁の漆間巌長官は記者会見で「北朝鮮が6カ国協議に復帰する以上、拉致問題を忘れてもらっては困るという日本のシグナルである」と述べた。北は今度こそ、この日本からのメッセージを真剣に受け止めるべきだ。
 日本が国際手配する拉致実行犯は、今回の女性工作員が5人目だ。これまでに、原敕晁(ただあき)さんと地村さん夫妻を拉致した辛光洙(シングアンス)容疑者、蓮池さん夫妻拉致でチェ・スンチョル容疑者、久米裕さん拉致で金世鎬(キムセホ)容疑者、有本恵子さん拉致で魚本(旧姓・安部)公博容疑者が手配された。「よど号」犯の魚本容疑者を除き、すべて北の工作員で、辛容疑者は英雄視されてもいる。
 近く再開される6カ国協議では、北の核問題が最重要課題になろうが、日本は日本人の生命と人権が危険にさらされ、日本の国家主権が侵害された拉致事件も忘れず、繰り返し実行犯の引き渡しを求めていくべきである。

 警察庁の漆間巌長官の仰るように真摯に受け止め、拉致被害者を全員帰し、自国民のための国家体制を築いてもらいたいもの。
 周辺国に新たな脅威になる自爆や中共の植民地化は避けてもらいたい。いよいよ金首領の瀬戸際外交は先が見えてきているように思うが・・・

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2 コメント

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Unknown (しょうた)
2006-11-04 20:40:34
曾我ひとみさん拉致犯人は、前々からうすうす分かったいて、逮捕状は日本政府がこのタイミングを待ち受けていたのではないでしょうか。(六カ国協議)
それにしても北朝鮮の理屈に合わないこの表明に、六カ国協議の関係国は「そりゃあ、ちょっとおかしいよ・・・」などと疑問を投げかけてもよさそうなものですが・・・
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しょうた様 (落葉松亭)
2006-11-04 23:20:43
北朝鮮は日米の分断を狙っていますね。
日本は核論議の世論を背景に拉致問題を押せばいい。米中は日本の核武装には反対でしょう。特に中共は反対なので北朝鮮を黙らせるという筋書きになればいいなぁと思うのですが。中川氏や麻生氏のコメントは中共や北にはプレッシャーになっているのではないでしょうか。安倍内閣になって大分風向きが変わってきましたね。
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