しばらく降雨が続いたが、昨日後半から天気が良くなってきた。今朝はきれいに晴れた。長期予報では今日一日だけだそうだ。
一週間前訪れた紅葉谷百間滝がもう少し水量が増えているのではないかと思い、出かけることにした。
有馬8時半に着き、歩き始めた。山々の緑が一層濃くなった。山道には雨が激しく流れた跡ができ落ち葉が筋状に残っている。
百間滝、似位滝は先日よりも水量が増え滝らしくなっていた。早速カメラに納めた。
時間もまだ10時だ。紅葉谷北側にある白石谷の滝を訪ねることにし、いったん、紅葉谷出会いまで引き返す。
白石谷には白石滝、白竜滝がある。コースは熟練者向きとなっている。危なければ引き返すまでと、白石谷に入っていった。
まもなく道がはっきりしなくなった。沢を上流に向かって詰めていくのだから当然のことかも知れない。
新しい靴は快調で、少々水をかぶっても入ってくることはない。急峻なところもあったが、とにかく安全を心がけ慎重に登った。こんなところでコケては誰も助けに来てくれない。
白石滝、白竜滝はさすがに深山の趣が深い。両側は崖になり、ゴロゴロする岩の間を足下を選びながら進む。
白竜滝で谷は2つに分かれた。ガイドブックは熟練者向けのためか、しごくあっさりと書いてあるだけだ。
もう引き返す距離、高さは過ぎてしまっている。腹をくくって昼飯にする。滝の音で鶯の声も聞こえない。
左の白竜滝は袋小路に見え、とてもド素人が登れそうにない。右の谷の入り口にペンキで矢印が書いてある。相当なガレ場だが、自分にはこれしかないだろう。意を決してとりついていった。水量は少なくなっていくが、やたらに砂防堤が行く手を阻むようになってきた。急なガレ場や土の斜面を熊笹や木の根っこを掴みながら必死に登った。砂防堤の向こう側の急な斜面を降りるとしばらく穏やかな河原があるが、やがてまた次の砂防堤が現れる、最初は何度越えたか数えていたが、それもだんだん余裕がなくなり、判らなくなった。
水量が少なくなると、茨や背の低い木々が行く手を遮る。手頃な木の枝を杖代わりにし、押さえつけたり払ったり、もぐったりしながら進む。谷の切れ込みは大分あさくなったが、代わりに日射しが強くなり汗だくだ。行く手を見上げると、高さもそれほどなくなってきた。尾根が近そうだ。
最後の2,3本の砂防堤は有り難いことに取っ手状の梯子が付いていた。それを越えるとやがて土止めを施した斜面にになり、熊笹の尾根にでた。
林の中の細い踏み跡をたどっていくと山頂のハイキングコースに飛び出した。「やったぁ、ついに終わった」と思わず声を出してしまった。
時刻を見れば午後3時過ぎ。随分長く感じたが2時間あまりの格闘だった。
ガイドブックでは本来なら六甲最高峰の北側の吉高神社にでるはずだが、尾根にでたところは山頂から南側に大分ずれていた。
よじ登ったり、身体を引き上げたり、砂防堤から木を伝って降りたり、藪コギをしたりと久しぶりに身体全体を使い、ちょっとしたサバイバル体験だった。
帰りは六甲山頂から魚屋道をゆっくりと有馬までおりた。そして「銀の湯」で疲れを癒した。
帰宅18時30分
参考地図はこちら
一週間前訪れた紅葉谷百間滝がもう少し水量が増えているのではないかと思い、出かけることにした。
有馬8時半に着き、歩き始めた。山々の緑が一層濃くなった。山道には雨が激しく流れた跡ができ落ち葉が筋状に残っている。
百間滝、似位滝は先日よりも水量が増え滝らしくなっていた。早速カメラに納めた。
時間もまだ10時だ。紅葉谷北側にある白石谷の滝を訪ねることにし、いったん、紅葉谷出会いまで引き返す。
白石谷には白石滝、白竜滝がある。コースは熟練者向きとなっている。危なければ引き返すまでと、白石谷に入っていった。
まもなく道がはっきりしなくなった。沢を上流に向かって詰めていくのだから当然のことかも知れない。
新しい靴は快調で、少々水をかぶっても入ってくることはない。急峻なところもあったが、とにかく安全を心がけ慎重に登った。こんなところでコケては誰も助けに来てくれない。
白石滝、白竜滝はさすがに深山の趣が深い。両側は崖になり、ゴロゴロする岩の間を足下を選びながら進む。
白竜滝で谷は2つに分かれた。ガイドブックは熟練者向けのためか、しごくあっさりと書いてあるだけだ。
もう引き返す距離、高さは過ぎてしまっている。腹をくくって昼飯にする。滝の音で鶯の声も聞こえない。
左の白竜滝は袋小路に見え、とてもド素人が登れそうにない。右の谷の入り口にペンキで矢印が書いてある。相当なガレ場だが、自分にはこれしかないだろう。意を決してとりついていった。水量は少なくなっていくが、やたらに砂防堤が行く手を阻むようになってきた。急なガレ場や土の斜面を熊笹や木の根っこを掴みながら必死に登った。砂防堤の向こう側の急な斜面を降りるとしばらく穏やかな河原があるが、やがてまた次の砂防堤が現れる、最初は何度越えたか数えていたが、それもだんだん余裕がなくなり、判らなくなった。
水量が少なくなると、茨や背の低い木々が行く手を遮る。手頃な木の枝を杖代わりにし、押さえつけたり払ったり、もぐったりしながら進む。谷の切れ込みは大分あさくなったが、代わりに日射しが強くなり汗だくだ。行く手を見上げると、高さもそれほどなくなってきた。尾根が近そうだ。
最後の2,3本の砂防堤は有り難いことに取っ手状の梯子が付いていた。それを越えるとやがて土止めを施した斜面にになり、熊笹の尾根にでた。
林の中の細い踏み跡をたどっていくと山頂のハイキングコースに飛び出した。「やったぁ、ついに終わった」と思わず声を出してしまった。
時刻を見れば午後3時過ぎ。随分長く感じたが2時間あまりの格闘だった。
ガイドブックでは本来なら六甲最高峰の北側の吉高神社にでるはずだが、尾根にでたところは山頂から南側に大分ずれていた。
よじ登ったり、身体を引き上げたり、砂防堤から木を伝って降りたり、藪コギをしたりと久しぶりに身体全体を使い、ちょっとしたサバイバル体験だった。
帰りは六甲山頂から魚屋道をゆっくりと有馬までおりた。そして「銀の湯」で疲れを癒した。
帰宅18時30分
参考地図はこちら
一寸気になることがあります。
山頂にたどり着いて満足感を味わって感激された気持ちは察するにあまりますが、こんど下るときには登ってきたと同じような苦労をされるのではないですか?だとしたらまだまだ残り半分のご苦労が残っているようで、体力の温存が必要な気がします。もっとも、ハイキングコースをたどれば楽に下れるのでしょうか。素人は全く無知なので、こんなことしか考えが付きません。
まだ、なんとか行くことができました。
higejiro様 しょうた様
今まで文章など褒めていただいたことはなく、恐縮です。
仰るとおりで、同じ道を下る苦労はとてもできません。六甲山は山頂から放射状に沢山のコースがあります。帰りは魚屋道という古くからある道を有馬まで下りました。
歩いたコース、ご参考までに記事に追加しました。
魚屋道は東灘区深江(漁港)から六甲を越えて有馬に至る古道でハイキングコースの一つです。昔、魚を有馬まで歩いて運んだと言われています。