かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

エレクトリック・ギター革命史

2018年06月26日 | Music


本書は、結構、目から鱗だった。
何かの宣伝で、本屋で見つけて、ちょっと厚い本なので、躊躇したが、ゲットして正解。
我々世代だと、エレキというのは、当たり前にあったのだが、本書を読むと、まだまだその歴史が若かったことがわかる。

そもそも電気供給がままならなかった時代、音の小さめなギターを、エレキを使ってどうにかできないかというところから始まったという。
確かに、クラシックで使用されている、楽器で、これだけエレクトリック化された楽器はない。
それほどエレキギターが特殊であったことがわかる。
まず、音をどうやって増幅するかから始めて、本当の音と、エレキによって増幅される音とをどう調和させるかが、難題だったらしい。

ビートルズがデビューするころには、その葛藤は克服され、人気バンドとエレキの発展がシンクロする時代が到来。その中で、我々が崇拝するロックミュージシャンの影響は図りしれない。
ギターメーカーの競争も激化したが、有名ミュージシャンにお墨付きを得ることは、必須だった。
ビンテージギターが持て囃されているが、オリジナルのギターメーカーが大手に吸収される時代になり、利益優先になった結果、質が低下したことを補う動きだそうだ。
私には、聞き分けられないが、バイオリンの世界と一緒で、たぶんその通りなのだろう。

最終章で、新興メーカーや、日本のメーカーも出てくるが、健闘している。
ギブソンが心配だが、まさか、無くなることもあるまい。
エレキというとデジタルなイメージがあるが、アナログそのものであることを理解した。

コメント
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