かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

古代飛鳥を歩く

2016年05月17日 | Books
Tony Barrowが、14日に、亡くなったという。
The Beatlesの、ロードマネージャーをやっていた人で、大盛り上がりの、来日公演にも、縁が、深かった人だ。
星加さんと、エプスタインの間に立ってくれた人でもあり、The Beatlesと、日本のファンを近づけてくれた恩人とも言えるかもしれない。
ご冥福をお祈りする。



本書は、千田さんの新書。

観光案内的なものと思ってぱらぱらめくったら、見たことのないところの写真も多く、ゲット。

さすが、飛鳥の専門家らしい、力が抜けた感じなのだが、内容はディープ。
古代史ファンにとっては、是非お読みいただきたい一冊になっていた。

時代の流れに沿って、トピックスを絞った随筆風の構成になっているが、観光地化されていない住宅地ながら、たぶん歴史の舞台であったであろうところが、多く取り上げられている。
地元で、密着して研究した人でないと、なかなかここまで、掘り下げられないだろう。

もちろん、文字で残された資料は、少ない時代の話だから、なかなか面で確定なことは言えないのだが、点から線へ、線から面へ、古代史が明らかになってきた様子は、わかる。
これからも、少しづづ、新たな発見が積み重なり、歴史が明らかになっていくのだろう。

飛鳥大仏は、当初からの部分は、ほとんど残っていないと言われていたが、最近の研究では、もう少し残っているらしいということになっているそうだ。
いかにも古い顔立ちの仏さま。

埋め戻されてしまったところとか、今の街中になってしまっているところは、なかなか往時の姿を思い描くことは難しいのだが、地図と本書を片手に、さらに歩みを進めたいと思わせる一冊。
メジャーなところでは、藤原京跡に行ったことがないので、まずは押さえておきたいところ。
コメント
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