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日本列島に住む人の数

昨日、1000年前の「平均寿命」を記したので、今日は日本列島に住んだ人間の数的な動きを記してみよう。タネ本は、鬼頭宏という人の著した「人口から読む日本の歴史」(講談社学術文庫)。

今から1万年前、縄文時代の始まりのころ、日本列島にいた人間は2万人。この2万人がわれわれの直接の先祖ではないだろう。縄文人だ。

725年、奈良時代の初めころだ。「青によし 奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」と謳われた、まさにこのころ、この列島に住む人は450万人。
そしてこのころから425年後の1150年(平安時代末期)には、230万人増えて683万人。

その後貴族の世から武士が主人公になってきた中世の社会、この武士たちが激しく闘った戦国時代が約1世紀あり、これが終わる1600年(関ヶ原の戦いの年。450年後)には1227万人。上とほぼ同じ期間だったが、人口は倍近くになった。

そして江戸時代が始まる。徳川5代将軍綱吉の元禄時代が過ぎた1721年の人口数は3128万人。120年間で2倍を遙かに超える人口増だった。しかし江戸時代270年間はこの約3000万人代で推移する。どうして人口が増えなかったのかの問題もある。それはともかくとして明治維新を迎えた近代日本の始まりの1873(明6)年、日本人は3330万人だったという。

このころから、日本の人口はどんどん増えていく。何度もの戦争を経過する。300万人以上が犠牲になった太平洋戦争もあった(1945(昭和20)年)。これらを経た1950(昭和25)年、日本の人口は8390万人。戦後人口は激増する。1975(昭和50)年に1億1200万人、1995(平成7)年に1億2557万人。そして2010(平成22)年の1億2800万人をピークにその後減少していく(だろう)。明治の初期から137年間で日本の人口は3倍化したのだ。

歴史的に見たら、人口の停滞または減少期もあった。だからこれからの少子高齢化も数百年間の間隔で見れば、深刻になる必要もないと思わないでもないのだが。しかしことはグローバル世界だ。ことは単純ではないだろう。
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