障害者支援のNPOを食い物にする自民・長老議員

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自民党の園田博之元官房副長官が、2013年、兵庫県西宮市のNPO法人「西宮障害者雇用支援センター協会」から現金200万円を受領しながら、政治資金収支報告書に記載していないことが分かった、とのこと。同協会は、近く政治資金規正法違反の疑いで東京地検に告発するという。

そもそもこの資金は、障害者・高齢者約70人を、公園の清掃等の業務に派遣し、この人たちのくらしを守るための事業安定化を目的とする事業を安定的に行うために同議員の力を借りるため、という意味を持っていた。ところが、同議員は、「便宜供与などもしたことがない」とのコメントを出している。結局は、NPO法人が園田議員によって「食い物にされた」ことになる。

働くのが困難な障害者に高齢者が付き添い、清掃作業などをしながら自立に向けた訓練をしている。しかし安定的に、公的資金がこれらのNPO法人に回される保障はない。今年は、一部発注を保留している。

NP法人の協会がカネで議員の力を借りようとしたことの問題はあるだろう。しかしこのような動きをしなければならない今の公的事業の問題点はどうなのだろうか。園田議員側は、上に記したように「カネをもらっても協会のために働いたことはない」と言っている。まさに食い物にした、食い物にされたことを物語っているではないか。

園田議員は、今は自民党に籍があるが、これまでいろいろな党を渡り歩き、また政治的要職につき、11回も当選している大ベテランの長老議員である。
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