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「引きこもり8050問題と命の危機予防を考える」学習会

この学習会に参加した。札幌の円山近くにある北翔大学キャンパスの60人ほどの会議室。多分今話題にあるテーマだから、参加者が多いのではと思い、開場と同時に入った。予想通り立つ人も多く、主宰した関係者の方々椅子の補充でタイヘンだったのでは。

メイン講師は東京からのジャーナリストの池上正樹さん。2時間に及ぶこの問題についての解説だった。丁重な資料が提供されてあらためて「引きこもり」問題の深刻さというか重要性について認識し直した3時間だった。また講演後のパネルディスカッションも考えさせられるものだった。

当事者とされる3人がそれぞれ自分の苦しかった(今は過去形)体験を報告した。

非常に印象的な事柄についていくつか。
・引きこもりの人(政府の統計で大人で約60万人。あくまでも推計)に対して、励ましに類する「ガンバレ」はダメ。
・多様性を認める社会であるというが、現実はそうなっていない。特に大人の社会(引きこもりのきっかけは多く仕事の中での人間関係)でこの多様性を認識した人間関係は全く不十分だ。
・該当する人たちへの対応として「よりそう心」を忘れないこと。
・就労支援として提案できることは、国や自治体による「労働公社」といっていい受け皿をつくることだ。この公社はいわゆる障害者雇用を旨とするもので、宿舎を用意する、ここに通う人たちの旅費の保障、なども重要。
・不登校の子どもたちにとって例えば動物園に入るなどの場合にはこの入場料は不要だが(学校と同じ扱い)が、引きこもりの人たちを引率してこういう公的な施設を利用する場合すべて一般の大人扱いだ。

このイベントで何人かの懐かし人たちに会うことができた。お互い「久闊を叙する」思いだったと言えるのでは。

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