来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
小森陽一さんの文学ゼミ1
当面は5回計画で、小森陽一さんの「加藤周一著『日本文学史序説』」のゼミナールが開始された。今回(3日)は第1回目。
私も文学の勉強会など久しぶりであまりなじめない分野ではあるが、加藤さんの「文学史」と、これを解説する小森さんの話に興味があって、5回のゼミに通うことにした。
「日本」「文学史」そして「日本文学史」の3つに関する「序説」なのだとのこと。
小森さんは加藤さんの問題意識として、外来の思想が入ってきたとき、それを受け入れたとき、それ以前の人はこの新しいものをどう「相続」したか、「土着的なもの」との関係は、「闘争」はどう展開したか、などの問題意識を強調された。
長年日本は中華思想(朝貢外交体制)に組み入れられてきた。古事記日本書紀はこの体制をつくった渡来系(天武系)天皇はそれ以前の諸豪族と抗争を繰り返しながらそのバランスをとる必要性をもつ。
「憲法17条」が「和」を強調するのはそういう政治的な動きを反映する。
記紀、風土記、そして万葉集へとつづく古典の中身を吟味しながら、小森さんは加藤さんの叙述を解説する。
民家から烟りがでていないことを見た仁徳天皇は税を3年間免じたというが、そういう「聖帝」の記録は儒教的なものであるが、それ以外はすべて女との関係であり、その叙述は実にいきいきとする。外来の思想ではない土着の世界観の構造が表現される。この土着の思想は「彼岸的」である。
恋の歌でも死に向かう皇子の歌でも、その性格が出ている。
ゼミは、「日本」における歴史像がどうつくられてきたか、それを加藤周一さんという「知の巨人」であり「憲法9条の会」創立者の論理構造をひもときながら小森さんが展開されることになる。知的な興味がわく。
私も文学の勉強会など久しぶりであまりなじめない分野ではあるが、加藤さんの「文学史」と、これを解説する小森さんの話に興味があって、5回のゼミに通うことにした。
「日本」「文学史」そして「日本文学史」の3つに関する「序説」なのだとのこと。
小森さんは加藤さんの問題意識として、外来の思想が入ってきたとき、それを受け入れたとき、それ以前の人はこの新しいものをどう「相続」したか、「土着的なもの」との関係は、「闘争」はどう展開したか、などの問題意識を強調された。
長年日本は中華思想(朝貢外交体制)に組み入れられてきた。古事記日本書紀はこの体制をつくった渡来系(天武系)天皇はそれ以前の諸豪族と抗争を繰り返しながらそのバランスをとる必要性をもつ。
「憲法17条」が「和」を強調するのはそういう政治的な動きを反映する。
記紀、風土記、そして万葉集へとつづく古典の中身を吟味しながら、小森さんは加藤さんの叙述を解説する。
民家から烟りがでていないことを見た仁徳天皇は税を3年間免じたというが、そういう「聖帝」の記録は儒教的なものであるが、それ以外はすべて女との関係であり、その叙述は実にいきいきとする。外来の思想ではない土着の世界観の構造が表現される。この土着の思想は「彼岸的」である。
恋の歌でも死に向かう皇子の歌でも、その性格が出ている。
ゼミは、「日本」における歴史像がどうつくられてきたか、それを加藤周一さんという「知の巨人」であり「憲法9条の会」創立者の論理構造をひもときながら小森さんが展開されることになる。知的な興味がわく。
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