「自公大勝」って本当?

総選挙の結果が出た。投票率は52%前後になりそう。前回が59.32%で「戦後最低」だったというからこれを更新したことになる。有権者(国民)がほぼ半数程度しか投票していないということになる。これは嘆かわしいと言わなければならない。

自公大勝と大きく報道されている。定数の3分の2の317を超え325議席だ。

定数が5減っているのだが、この定数減をとりあえず考慮に入れずに、選挙の結果について私見を言おう。

自民は290議席でマイナス3,公明は35でプラス4だ。これだけみれば定数減を考慮に入れると自公大勝になるだろう。しかし、自公だけでなくその周辺の党も視野に入れるとどうなるか。維新とか次世代なども自民のいわばパートナー的党だろう。これも含めて考えると、維新は41でマイナス1,次世代は2でマイナス17だ。これも含めると、合計は368議席でマイナス17である。つまり、自公大勝と騒ぐのだが、自公周辺も含めて考えると現勢を大きく減らしているのである。
                                                                             
これに対して、野党系を見ると、共産は21でプラス13、民主は73でプラス11、生活は2(マイナス3)、社民も2で変わらず、合計は98、公示前比でプラス21議席である。

もちろん民主の内容なども問題といえば問題であるが、表だけを見てプラスマイナスを検討すると、野党勢力は大きく前進しているのである。

「自公大勝」というのは、木を見て森を見ない愚になるのではないだろうか。しっかり有権者の動きを見ておく必要があると思う。

とは言ってもさしあたり自公が多くの議席を確保したのだから、改憲に通じる動きをしていくだろう。用心をしていく必要はある。

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