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自動販売機から原発問題まで

東京の石原知事が当選後の会見で節電に関係して、夜中も電気をムダに使っている自動販売機を放置しているような国は世界にない、という意味のことを語った。それ以外にもパチンコ屋の電気の使用規制についても触れていた。これに刺激されて自動販売機規制の動きが東京で始まったようだ。

石原知事の発言も、緊急必要な物以外を徹底して省略するという趣旨を徹底しているのか、という点では大いに疑問もあるのだが、私たちの今慣れている暮らしを見直すきっかけにしていく必要がある。この見直しは別の問題を引き起こすことは当然ある。例えば、自動販売機の普及によって生活を維持している人だったいるはずだし、その人たちへのしわ寄せもあり得る。その当然の一面を評価しながらの話である。

原発が危険であることは、あまりにも明白になった。世界で最も核の悲劇に見舞われている日本が、世界に対して核利用の原発から離れるべきということを発信していく使命があるのではないか、という気持ちになりかかっている。全電力にしめる原発の今日の位置はいうまでもない。しかし、3分の1をしめる原発をやめるわけにはいかないというのは簡単である。しかしこの論理でいえば、すべて現実から離れることはできないことになる。

長期的には原発から離れている方向を日本人すべてが感じ始めているのではないだろうか。電気の節約はその方向を指向する第一歩かも知れない。原発のなかった60年代の暮らしに戻ることは容易ではない。総力をあげて自然エネルギー開発を含めて「転換」「変化」をめざしていくことが重要ではないか、という意見になってきた。

石原知事の自動販売機やパチンコ屋の電気節約は、原発問題にまで広げて考えていくきっかけを与えてくれたのではないか。その石原さんが、かつて原発は安全だ、なんなら東京湾につくることもいとわないというような発言を、今どう自戒しているかは別問題だが。

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