登校拒否・不登校の全国合宿3

第3日目。午前はテーマ別分科会で、私自身は「居場所・フリースクール」の分科会の司会を依頼され、3時間近い時間緊張しっぱなしだった。しかし疲れた、という感じはなく、ほぼ満足できた会だった。他の道代表は別の分科会に行ったよう。

わが分科会の議論ての柱は、フリースクールや「居場所」が公教育との中で必要な位置をしめるために何が必要なのか、ということとフリースクールの持続的運営を進めるためにどういう条件が必要か、といった2点だった。いずれも容易なテーマではない。参加者の多くは「親の会」の関係者。

実際に子どもたちや親の満足度、つまり実践を進めている立場からすれば「実績」がものをいうという面はたしかにある。今の学校に行けない行かせたくない状況が大きいとき、すなわち一つの教育制度しかない状況下で、学校になじめない子どもにとってはとっても不幸でつらいことだ。自分で選ぶことのできる教育の場がどうしても必要なことだろう。しかしこの重要性を訴える人はきわめて少数派である。それだけ日本の公教育のしくみは世界の中でいえばむしろ異常であることも報告された。韓国などでは、日本よりも異常といえる教育への「期待」が展開される中で、日本でいうフリースクールである「代案教育」がどんどん広がっているという。

オルタナティブ教育法案も問題提起された。私たち(フリースクールの関係者と親たち)の役割は小さくないことを再確認した。

山下英三郎さんの「修復的対話というアプローチ」という対話のもつ意味とその方法等についての講演があり、午後3時半に終了した。

エンディングで「来年は札幌」が確認された。たくさんの人たちが「ぜひ札幌に行きたい」と言っている。特に「子どもたち」もまたこの合宿の主体者になってもらうためにいろいろな工夫と知恵と実践力が必要だ。

ホテルの玄関にあった坂本龍馬の等身大の立像を囲んで記念撮影した。


北海道からの8人のうち、4人は今夜の飛行機で帰るが、私を含めて半数は明日は高知市での「研修活動」である。
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