「小泉純一郎 私にかたった『脱原発宣言』」

文藝春秋の12月号に、毎日新聞専門編集委員の山田孝男という人の標記の記事が載っている。その趣旨は、このブログ8月26日「小泉純一郎の『脱原発宣言』」にあるとおりだ。
小泉さんたちはこの8月にフインランドのオンカロ(核廃棄物最終処分場)を視察した。この視察の後「核のゴミの制御不能」を確認した、原発社会は「トイレなきマンション」である。フインランドでは、2020年から地下420メートルにつくる保管スペース(オンカロ)に使用済み核燃料の埋没を始める。放射能の危険が取り除かれるまでに、10万年かかる。それまで地下に保管する。
10万年間という時間を考えてみよう。私の手元に、クリストファー・ロイドという人の書いた「137億年の物語」という書がある。これによると、今の私たち「ホモ・サピエンス」の先祖たち数千人は、7万年から5万年前にアフリカからアラビア半島経由してユーラシア大陸、そして世界各地に拡散していったという。

原発のゴミが無害になるための時間は人類の歴史よりも長い。むちゃくちゃな話である。小泉さんはこれを悟り、首相在任中は原発推進だったが、今反対の道を歩んでいる。

少し引用しておこう。
「原発ゼロ」は「でかいよ。大きいよ。歴史の大転換だよ。政治家にとって難しい問題だけどね、勇気もいるけれども、やりがいがあるし、夢がある」
「日本は世界をリードできる。必要は発明の母って言うだろう?敗戦、石油ショック、東日本大震災-。ピンチはチャンス。自然を資源にする循環型社会を日本がつくりゃいい。やり遂げれば世界の手本になる」…。

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