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「下山の思想」

五木寛之さんの近著である。「未曾有の時代に、どう生きていくか、究極のヒント」と帯にある。
登山には登ることと下ることのふたつがある。「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」の4期でいえば登山というのは前二者であり、下山は後二者に相当する。

同書から引用する。
「登るときは必死で、下界を振り返る余裕になかったかも知れない。だが、下りでは遠くの海を眺めることもなるだろう。平野や待ちの遠景を楽しむこともできるだろう。足もとの高山植物をみつけて、こんな山肌にも花は咲くのかと驚くこともあるだろう。岩陰からふと顔を出す雷鳥に微笑するゆとりもあるだろう。

自分の来し方、行く末を、あれこれ想ったりするだろう。次の登山を夢見て、心が躍ることもあるだろう」
(以下、次回)

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