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寺島実郎さんの講演、などなど

退勤途中で紀伊国屋書店に行くとそこで寺島さんの講演会が行われていた。はじめの方は聞き漏らしたし、定員オーバーだったので後ろで立ったままの「受講生」だったが(この書店は時々味なことをする。思いがけない講師による狭いロビーでの講演会などの企画!)、先日読んだ「世界を知る力」をさらにはっきりと今の世を分析告発していた。

今、日本の経済的な相手はかつてのアメリカなどよりも中国を先頭にしたアジア各国であること、このことをしっかり見据えたなら、現在問題になっている普天間基地のことなど「どうしてこういう時代錯誤的な方針しかとれないのか誠に残念」という。思考停止そのものだと強調した。
アメリカ軍基地の存在が「抑止力」などという思考は、だいたいアメリカ自身そういう立場はとっていないし、世界各国で米軍基地を残しているような国は他にない。戦後半世紀以上、冷戦後20年も経っていながらこういう状況を続けている国は、他国からすればバカにされていると言わざるを得ない。

米軍の駐留を認めたとしても、日本管理下の基地であるべきで、現在の日本のように米国の「占領地域=占有地域」として存在を許しているようなことはあり得ない、という。
かつて冷戦時代もし他国の侵略に対抗するために米軍基地を置くようにするなら、当時最も仮想敵国であったソ連に隣接する北海道に置かれてしかるべきであった。そういう状況がなかったことは、基地の存在は日本のためにではなく、あくまでもアメリカのために存在したことの証明でもある。

5月末までなどと言わないで、時間をかけてでもいいから米軍基地を国外に移すような政策を進めるべき、それが国際的な常識だという寺島さんの意見に全く同感する。

一時間程度の講演だったが、いい一日だったという感をもって帰宅した。

他に今日道教委のKさんを訪問し、不登校問題の「勉強」をし合うしくみをつくる工夫をしていこうと合意した。また、長年手がけてきた「北海道フリースクール等ネットワーク」のホームページの担当を、有能なIさんにバトンタッチしたことも意義深い一日だった。そして日ハムファイターズが元「恋人」のタイガースに勝ったこともいい気分。

それにしても寒い。雪が降るのではないか、というきわめて異常な気象が続く昨今。
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