雌の力

「ダーウインが来た!」というNHKの番組がある。大河ドラマに続いて放映される。大河ドラマ(今はあまり真剣に見ていないのだが。少し面白くなってきたようなのでこれからはちゃんと見ることになるかも知れないが)が終わってこれに続く。
何よりも一番感心するのは、これを1年、または何年もかかって撮り続けることで一つの番組ができるのだからその着想と努力、企画力など、さすがNHK、といつも思う。

動物たちの生き方・行動・生態などが映し出される。いつも思うのだが、動物界では雄はひたすら雌に媚びをうり、ご機嫌をとっていることに「人間でよかった」と思ったりする。人間だって(自分だって)女に媚びをうっていることは目立たないかも知れないが…。

雄の行動原理は雌の気をどうしたら引きつけられるか、ということのようだ。行動だけでなく、身体の色、体裁、体型すべてが雌の気をひくためということになっている。
それでも雌にふられる。

人間の歴史の中では、雄(男)が君臨していた時代が洋の東西を問わずあった。今でもそういう社会を是としている国もありそうだが。しかし、20世紀後半に、一応「男女平等」になった。厳密にはまだ「平等」ではないのかも知れないが、動物界の中では特異な存在なのかも知れない。

人間界が普通の動物界のように雌の機嫌を取るために常に意識して過ごすことは過去どこかの時代にあったろうか。人間はじまってからこのかた雄が優位の立場で振る舞っていたとすれば、動物界ではきわめて不自然な存在といえるかも知れない。
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