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「沖縄戦の司令官は祖父」の深夜番組

10月3日の深夜のSTVの番組「祖父は司令官」を録画して今朝みることができた。こういう番組をこの時間帯で放映するという意味をあらためて考えさせられる。

1945年4月から6月23日まで、ありとあらゆる地獄を創り出したといわれた沖縄戦争。これを指揮したのは牛島満中将(その後大将になっている)だが、この人の孫にあたる貞満さんが祖父の行動を告発する。

沖縄戦争は、アメリカ軍の猛攻の前に首里(那覇市)から南部(摩文仁)に後退する。しかしこの牛島司令官は「最後まで悠久の大義に生きよ」と部下に命令して自らは自決した。これが6月23日で、事実上この日が沖縄戦争の終わりとされているが、実際は(天皇の8月15日の「玉音放送」も信じない一部軍人の意図によって、牛島司令官の最後まで戦えという命令に従い)、9月7日に「沖縄戦降伏文書」に調印が行われたのだ。

司令官のお孫さんは戦後生まれだから、お祖父さんとは直接の接触はないのだが、この戦争の悲劇を告発すべく講演などの活動を続けているという。

歴史の評価で「もし…だったら」は意味がないかも知れないが、牛島司令官が戦争の状況を客観的に観て、たくさんの人々の死を避けようという気持ちとその勇気があったなら、どうだったろうか、と思わざるを得ない。

20数万人の名前が刻まれている「平和の礎」にも牛島司令官も刻まれている。

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