NHK受信料は払ってはいるが…

私はこれまでNHK受信料はずっと払い続けてきている。受信料支払いの「契約」に疑問があっても、広告料をとらないで膨大な放送ネットを維持するには一般からの受信料は欠かせないだろうと思っていたからだ。だから、受信料を払わないという人に対しては批判的だった。

しかし先般の特定秘密保護法について、多くの民放はきわめてきびしい批判的な態度をとっていたにもかかわらずNHKは「中立」的態度に終始していた、その印象はぬぐえなかった。言論の自由にかかわるきわめて重要な法案について、多くの民放や新聞社と歩調を同じくする方針があってもよかったのでは、という気持ちだ。たしかに、「中立」的立場も必要だろうが、問題によっては毅然とした民主主義の原則(言論の自由を堅持するという)を貫くべきではなかったか、という気持ちである。もちろん各民放も「口だけ」ではないか、という批判はあるだろうが。

そういう立場でいえば、NHKへの受信料を無条件で払い続ける気持ちはゆらいでいる。考えてみれば、最近NHKのテレビを見る機会はきわめて少なくなった。
例の大河ドラマもあまり面白くないから今年などほとんど見ていない。せいぜい「ダーウインが来た」ぐらいか。

だからあの高額の受信料の支払いをどうしようかと思うようになった。裁判でも「受信料支払い契約は当然にも成立しているということではない」という意味の判決が出だした。当然である。

多くの国民がNHKの放送内容に疑問を持ちだして受信料支払いを躊躇するようになったら、NHKは破産するか?

そしてNHKの経営トップがどんどん政府寄りメンバーになっているらしい。放送傾向が民放よりも政府よりに偏りだしたことと無関係ではないだろう。ここ数か月、もうちょっとだけ様子を見ることにする。

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