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日本は「電気自動車(EV)シフト」に大きく遅れている

昨日の「文春」の特集記事関連の続き。経済ジャーナリスト、井上久男氏の記述。

ガソリン自動車以外知らない私などの世代で、電気自動車は別次元のテーマかも知れない。私たちの周りにこれに乗っている人はいない。しかし、同誌によると、EV(「Electric Vehicle」)生産を重視する国々の状態について記している。

中国、新車販売台数2627万台のうち291万台がEV、アメリカは1493万台中43万台がEV、ドイツは262万台中35万台がEV。日本は443万台中2万台がEVでそのおくれはケタ外れに大きい。

地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を多く排出するエンジン車排除は世界の流れという。ドイツのアウディは26年以降の新車はEV、中国のBYDは22年3月にエンジン車の生産を止めた。

日本でEVシフトに遅れを生じている理由は、ハイブリッド車(HV)という成功体験に安住しているのだとか。トヨタなどもEV車生産で利益が出にくいという。

井上氏が言う。「そして最後の理由がエネルギー政策だ。欧州では風力発電などが普及しているが、日本は二酸化炭素の排出が多い火力発電が主力。… 社会全体でEVシフトを推進する動きが他国に比べて鈍い。… 雇用やエネルギー政策は自動車業界だけで解決するのは困難だ。社会全体でも既存の価値観、体制に固執せず、思い切って切り替える必要がある。それがEVシフトの成功につながるはずだ」と。
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