来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
韓国政府の態度に抗議もできないのか
韓国は、先日の李大統領の竹島上陸行動につづいて、みずからが「天皇の韓国訪問」を要請しておきながら、「かつての日本の対韓政策を謝罪しないのであれば訪韓に反対」などと全く常識外のことを言っている。そして1990年、当時の盧泰愚大統領が訪日したときに、天皇が過去の日本による韓国統治を「痛惜の念」という語を使って反省したことを引用して「痛惜の念」などの語でごまかすな、といわんばかりの態度である。
1990年の天皇のこの「発言」も、当時の日韓両国政府が練りに練った結論だったのではないだろうか。たしかに、日本の過去への謝罪や慰安婦問題など残されている問題もある。だからといって、今「謝罪しないで韓国に来たいなど許せない」と、自分が招請しておきながらのこの言い分はないのではないか。
また日本の天皇には、政治的なニュアンスをもった発言などできないことぐらい隣国のトップが知らないわけはない。もし日本の政治への指摘であれば政府間交渉のテーマとして取り上げるべきであろう。
このような発言は韓国国内での李大統領の地位向上をねらった行動であると批評されているが、仮に国内向けのポーズだったにしても非常識だと思うのは私1人か。
日本政府は、特に野田首相は「甚だ遺憾」などをいうばかり。向こうのトップが居丈高(いたけだか)に竹島上陸をやったり、天皇批判をしたりしているのにどうしたことなのだろう。もっともっと明確にわが国の見解を丁寧に語るべきだろう。「大人の態度」というかあいまいな言動ではダメだ。
こういう外交姿勢のいいかげんさが続くから外国から、日本が重視されないのだと思う。
ただ狭いナショナリズム的な発想だけは日韓双方にとってプラスではないことは確かだ。原則的にしかし未来志向的に対応できる政治力というか哲学が野田首相にあるか、心配ではある。
中国の尖閣への侵入の問題も立て続けに起こっている。政府はただ「固有の領土」というだけでなく、対外的にも国内に向けても固有領土の根拠を正確に丁寧にかたらなければならない。
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