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「反日勢力」という決めつけ

最近、しばしば自分(政府系、自民系)に反対・批判的立場の人を「反日勢力」などというあたかも外国のある種の日本政府の立場と対立する勢力の一派であるかのような言い方をする人びとが気になる。

「反日勢力」とは、例えば、こういう表現で指摘される人たちだ。
安倍晋三元首相の国葬を巡り、長崎県平戸市の黒田成彦(なるひこ)市長(62)が、国葬に反対する人たちを念頭に「反日勢力」と自身のツイッターに投稿した。
 黒田市長は、長崎県市長会の代表として国葬に参列した。ツイッターの投稿では、会場の日本武道館に向かう途中で目にした一般参列者が整然と並ぶ様子を称賛。妻から「一般献花する人の列がすごいね。今までテレビは国葬反対の人ばかりを写していたから、賛成の人の静かな反撃を感じるよ」などとするメールが来たとし「テレビよ、反日勢力よ。この静かな反撃を直視せよ!」と投稿した。
黒田市長は長崎県議を経て、2009年の市長選で初当選し、現在4期目。

この長崎県平戸市の黒田市長は、国葬に反対する人を「反日勢力」と言っている。反日とは日本・日本人に反対の立場という意味なのだろう。各種の報道機関が国民の意識調査などを発表しているが、安倍国葬に対して批判的な人は半数以上を占めている。半数以上が反日主義者というのか。

最近、「分断」という語も目にする。国民の間に分断・対立が生じており、これが拡大しているということへの危惧・心配なのだろう。昔から、日本には(日本だけでないだろうが)、政治権力支持勢力に対して反対・批判的立場の人が3分の1以上はいた。野党勢力。これが反日勢力だ、という決めつけなのだろうか。まさに分断を危惧する人たちが逆に分断を拡大する動きをしていると危惧するのだが。
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