「地球に住めなくなる日」

この3月15日刊行された書の名前だ。著者はアメリカ人のディビッド・ウォレス・ウエルズという人。主として「気候崩壊」がテーマ。21世紀末までに日本を含むアジアの大部分が居住不可能になる。2050年までに気候難民が10億人になるという。

その主要な内容は。
地球温暖化が不断に進んでいる。このままいけば地球上の生態系は一つの例外もなく劇的な変化を余儀なくされる。地球の歴史上最も激しい変容の時代が幕を開ける。すでに、グレート・バリア・リーフ(オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯)は半分が死滅した。北極圏の永久凍土層は融けてメタンを放出し、もう二度と凍結することはないだろう。平均気温が4度上昇すれば穀物の収穫量は半減する。

これ以上引用することはやめる。今地球上の人間をこわがらせている新型コロナウイルスも気候変動などを含めた地球環境の変化と密接な関係があるという。

人間はこういう危機の進行をふせぐためにしなければならないことは、しかも緊急性をもって、たくさんあるし、まだ時間はないわけではない。化石燃料を急いで廃止する。農業のやり方を変え、牛肉や乳製品に偏った食生活から脱する。

(とはいうもののこういうやらなければならないことを人間はこの10年前後の時間で誰の目にもわかるように、地球的規模でやることはできるだろうか)。

まだ世界の主要な国のリーダーたちが真剣に大声をあげて上の地球上の人類の危機を脱する道を提案しているだろうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« コロナ戦争、... 戦没者遺族へ... »