12月8日

子どもの頃から耳の残る歌詞がある。

ラジオを聞いてお父様
膝を正して仰った
あの十二月八日の日
太平洋の真ん中で
大きな手柄を立てたのは
若い九人の勇士です

「新聞読んでお母様 涙を拭いて仰った」が2番の出だしだ。

もちろん対米英対戦の始まりである真珠湾攻撃をしかけた12月8日を唄う歌である。タイトルは覚えていない。
いつかその昔、NHKテレビは「若い九人の勇士」は実際は10人で一人は戦死した(またはアメリカの捕虜になった)ことを説明した記憶があるが…。

今、日本に戦争のにおいはない。しかし、道新はこの8日朝刊トップ記事に「安保3本の矢」を「秘密保護法」関連で解説している。

第1の矢は外交・安全保障の司令塔となう日本版「国家安全保障会議」(NSC)設置。第2の矢がこの秘密保護法の制定、そして第3の矢が、日本版「米中央情報局(CIA)」の設置。

この条件整備の先にあるのは、集団的自衛権の行使容認、憲法改正に続く。すなわち、戦争ができる国家づくりだと道新はいう。

12月8日、1941(昭和16)年のこの日がそうであったと同じように、今戦争ができる条件が整備されてきていることを知らなければならないようだ。

上の歌の第4番はこうだ。
「拳を振ってお兄さん
僕も弟も言いました
日本人だ僕達は
この軍神をお手本に
やがて東亜を背負い立つ
立派な人になりましょう」

事実を知らないでたくさんの日本人が戦争の犠牲になって「お国のため」と信じて行ったことがあまりにも悲しい。

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